こんばんは。シュガーです。
ある朝、寝ぼけた顔で起きてきた次男アイスの顔を見ると、おでこの右端が赤く腫れていました。
関西では少し前から蚊に悩まされる季節の到来ということで、寝ている間に刺されたに違いありません。
蚊に刺されるとものすごく腫れる体質のアイス。
とりあえず、おでこが蚊に刺されていることはアイスに告げずに、学校へ送り出しました。
だって、刺されていることに気がついたとたんにかゆくなるかもしれないでしょ?
今まで気づかなかった傷に気がついたとたんに痛みを感じだしたこと、ありませんか?
かゆみもそれと一緒かなぁって。
夕方学校から帰ってきたアイスは、冷却シートをおでこに貼り付けていました。
え?発熱??
アイスに聞くと、何でものぼり棒から降りる時におでこをぶつけて、それを先生に言ったら保健室に連れて行ってくれて、保健室の先生が冷却シートを貼ってくれた、とのこと。
「たんこぶできてるよってせんせいがはってくれたの」
「あ~。そっか~。先生カン違いしたんだわ~」
「でもあかくなってるってせんせいいってた」
「うん、赤くなってるんだけど、それは蚊に刺されたからなんだよね」
「え!でも、のぼりぼうでぶつけたんだよっ!」
「うん。それはわかってるけど、その赤く腫れてるのは、アイスが朝起
きてきたときからあったから、たんこぶじゃなくて、蚊に刺されたあ
となんだよ。」
「え~でも。せんせいがたんこぶっていってたもん!」
不本意~って感じでしたが、公園で友達と遊ぶ約束をしているということで、すぐにそちらに気がそれました。
それだけ。
一件落着。
だってたかが虫刺されだし。
と思ったら、担任の先生から電話がかかってきたー!
いやいや。
学校で怪我をしたりしたら電話がかかってくるのは当たり前なんだけど、今回のは怪我じゃないし・・・。
「あの・・・今日アイス君、のぼり棒でね・・・」
「あっ、先生それね、たんこぶじゃなくて、蚊に刺されただけなんです
よ~」
「あ~。そうなんですか~?!」
「そうなんです~。すいません~~~~」
「おでこぶつけたって言うから見てみたら、赤くなって腫れてるから、
びっくりしてしまって~」
「ですよね~。本当にありがとうごさいます~」
「いやぁ、でもそれやったら、よかったですぅ」
説明する私も笑っちゃうし、それを聞いた先生も受話器の向こうで大笑いしてるし・・・。
なんともなかったし、先生にも大笑いしていただけたし、よかったよかった。
でも、アイスはがっかりだったんだろうな。
「たんこぶができて保健室で冷却シートをはってもらった」
なんて、アイスにとっては結構エキサイティングなイベントだったと思うんだよね。
痛みや苦しみの伴わない怪我や病気なんて、子供にとっては楽しいイベント以外のなにものでもないもんね。
それを私に 「蚊に刺されただけ」 とか言われちゃったもんだから、楽しいイベントが一気につまんない日常の出来事にまで格下げされちゃたんじゃないかな。
「さっきまでは、スペシャルな 『たんこぶ』 だったのにな。ちぇっ!」
ってところでしょうか。
私、もしかして失敗しちゃったかな・・・。
そのままアイスの信じてる通り 「たんこぶ」 にしておいてあげればよかったかな。
一日ぐらい 「たんこぶのできたスペシャルなボク」 のままでいさせてあげればよかったかな。
「蚊に刺されただけ」 なんて、すぐに現実に引きおろすんじゃなくてさ。
こんな小さなことでもね、後悔しちゃうんだよね、私。
アイスの楽しみを奪っちゃった気がしてね・・・。
<今日の絵本>
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