わたしはあなたに
春の穏やかな陽の下で
シロツメクサの花かんむりの作り方を教えたかしら。
クルクル回るタンポポの茎の風車を
ああそうだ
黄色に連なるレンギョウのプロペラ
そして案外
オオバコの綱引きは細くて硬い方が強いのよ
白く汁が出るのは毒だから良く手を洗うのよ
夏のキラキラの陽は必ず心の目で見るのよ
太陽を背にして霧にすればすぅと自然に入ってくる
庭にホースでも、ベランダでコップでも
そこがあなただけの窓になる
春に芽生え 夏に全てが成長する時期
あなたの心も成長するのです。
暑さを忌むだけじゃなく
限りなく濃い色の影をたまには踏んでね
ああ
秋はなにを伝えなくちゃならないかな
桜の木の皮にはもう
染色が桜色にできる春の色ができていることはもう知ってたね
枝葉の付け根にはもう次のものが閉まってあって
そして私達は美味しいものの恩恵を受ける。
どうかありがたくいただきなさい
食べ物で遊んじゃいけないよ
ほんの小さな一匹 一房でも
無駄にするなら他に生き延びられる命がある
そしてああ冬が来る
わたしは冬が大好きなんだ
冬は時折しんしんとした世界を連れてくる
空を見上げてその場で見上げると
あなたが生きて行こうとする道がみえてくる
踏み下がれた道も
真っさらな土地もあなたを引きつけるだろうね
きっともうそんなこと 迷いながらやってるね
耐えられない寒さでも
きっと答えは自分で出すんだよ
優しさも温もりも みんな自分から作り出す
それは必ず相手に伝わるからね
ちゃんと見てるから
優しいところもみんな見てるから泣かないで
(*´꒳`*)
ずっとずっと幸せになって欲しいの
ただそれだけよ
ただそれだけなのよ
みんなにね