近況と、”OVCAミーティング20日18時受付開始です” | 宵の明星(卵巣がんを受けとめて)

宵の明星(卵巣がんを受けとめて)

2009/2父がすい臓癌3月母が肺癌発覚。二人の看病中同年/11月私に卵巣癌発覚。自分の抗癌剤治療中(TC6回)両親を看取り喪主を務める。2011/3再発TC11回終了。途中カルボアレルギー。2012/10カルボ脱感作+ジェムザール、ハイカムチン、ドキシル、アバスチン治療中


日曜日はまだ熱があったから、
翌月曜日予定の抗がん剤ができるかどうか心配でした。
でも、腹水3.5ℓを抜いた後に腸が動き始めておそらく溜まっていたものを出し切り、
2日後に7年ぶりのタキソール、そしてアバスチンを投与した後は、食欲もでてきた。
投与して3日くらいは食べたものがおへその上あたりにポッコリと出ていて、ああやっぱりどこかに突っかかるところがあるんだろうな、とおもったけれど、毎日非常に緩いながらもお通じがあって安堵した。

いま、新しい下剤がとてもよく合っている。
オピオイドを使っている人に作られた下剤だ。
塩野義製薬の『スインプロイク錠』
これも主人が数ヶ月前から発売を心待ちにして
勝俣先生に、まだですかねー、まだですかねー。と聞いていたから、出た途端に処方してくれた。
近所の馴染みの薬局にも数ヶ月前から聞いていたみたいだから、そこでも前もって取り寄せていたようで、処方箋を持参したその日に、
『よかったですねー、やっと発売になりましたねー』と出してくれたようだ。
朝に一錠飲めばいいんだけど、はじめての下剤は何が起こるかわからなくて怖いなあ、と先生に言ったら、半分に割って始めたらいいよ。と言われ
ちょっと安心した。
ひどい便秘の時は、マグラックスと大建中湯、そしてこのスインプロイクを微妙に調整するんだけど、今はこの半錠だけで効いている。
時折一錠にすることもある。
朝ごはん食べて薬を飲んで30分もするともよおすのだ。
もよおす。
ふふ。なんと素晴らしい語彙だろう。
水下痢の時はそんな悠長な時間のひだ織はない。
血相変えて駆け込んで、震えながらするんだから。
ああ、ごめん。
聞きたかないかー、こんな話。
でも、大事なことなんだ。
食べることと出すこと。



また1週間ぐらいで腹水が溜まってしまうんじゃないか、と覚悟はしていた日数辺りを超えた時、
お腹の張りが気にならないくらいで涙が出そうに嬉しかった。
たぶん、一気に溜まったから1週間に一度くらいのペースで2.3度は抜かなければならないだろうな、と思っていたからだ。
たとえ薬が効いていたとしてもね。
溜まらない、とは考えられなかった。

いや、まだだ。
まだ油断はできない。だけどね。
食欲はあるし、お腹も減るの。
一人前はいっぺんに食べられないけど、
最近は食べたもの、飲んだものを覚えられないくらいだ。
この間まで、1日お粥いっぱいに、薬を飲むための水、ダカラちゃん300ccだけ。みかん一個。
そんな感じだったから。


月曜日の朝、実は38度出てた。
だけど最悪の土曜日が過ぎ、昨日の日曜日はそんなに上がらず孫と軽く戯れて、投与日の月曜日は熱以外はすっかり調子もよい。
診察室で、腹水を抜いてから1回目の投与後の体調を事細かに話し、
大事なこと、
それはお腹にまったく張りがないくらいに腹水を感じられないし、食欲もあることを伝えました。
そして最後に、効いてる感じがするんです。
だからできたら間をあけずに投与したいなあ。と。


先生はニコニコしながら話を聞いて、お腹を見せてくださいね。と私のお腹を確認しました。
何度も押したり、軽くポコポコ叩いたりしてね。
痛くないですか?って聞くから、腹水抜いて抗がん剤を投与したあとの2日間くらいは、お腹全体が熱いなあ。触ると痛いかも。と思ったけれど
今はまったく痛くないです。

そう聞くと先生は、それでは今日は抗がん剤をしましょうね。今日はタキソールだけですね。
飲んでいる抗生物質は1週間そのまま飲み続けてください。
1週間経っても熱が引かなければ連絡ください。
点滴することになりますが、たぶん大丈夫ですよ。とおっしゃいました。


ああ、良かった。
実は隣で座って聞いていた主人がホッと安堵の息を吐いたのに気づいた。
だってね、
朝、台所に行ったら洗い物が少しあってね。
コップが数個くらいだったんだけど、洗ったの。
それを見ていた主人が、俺がやるからお前は寝ていろ!ってなんだかすごくピリピリしてる。
だいじょぶだよー、このくらい。
今日は調子がいいからできる時はするよー。
ってかわしたんだけどさ。
そのあとに体温測ったら38度でしょ。
ほら、さっき無理するから熱が出たんだ。
今日抗がん剤ができなかったらすごく残念だな。って誰に向けるでもなく口に出してる。
ああ、どうにもならない現実に不安になってる人がここにもいるんだ、と改めて思っていた時だから、先生よく決めてくれたな、って感謝したよ。


投与室に移動して看護師さんも炎症反応のデータをみながら、なんかいつもと違うことがあったらすぐに!すぐに連絡してね!って。
笑笑

うん。するする。
絶対するから!ってブンブン握手してきました。

心配した火曜日は朝から熱は36.5度をいったりきたり。平熱です。
抗生物質が切れる時間に測っても大丈夫。
きっと先生はそこまで見えてたんだね。
私のお腹をみて、食欲聞いて、顔色をみて
投与を決めてくれたんだなあ。
ま、まだ投与したばかり。もう熱は上がらないとは思うけど1週間はしっかり抗生物質飲んで連絡しよう。
みんな心配してたから。


ウィークリータキソール1クール2回目。
無事に副作用もなく終わりました。
投与中に友人が来て機嫌よく話も出来ました。
辛い時はお断りしちゃう時もあるの。
ほんと、熱の原因は抗がん剤でやっつけられるやつらの最期のあがきの熱だとホントに思ってます。


ツリーを出すほどには体調はまだなので、
去年作った便利グッズを壁にかけました。
一気にクリスマス。
この一枚でもやっぱり気持ちが上がってくるね。


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さて、楽しみにしていた1月20日のOVCA,
お申し込みが12月20日の18時から受付開始ですって!
治験入院もなくなったし、案外予定が立てられるくらい体調もいいの。
間近にならないとわからない突発的なこともあるかもしれないけど、それは考えないで申し込みます。
よく下記の幹事ブログをお読みになって、ぜひお申し込みをね。

OVCAで逢いましょう。


あ、これがスインプロイクね。
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