人生の岐路に立たされたときに
よく亡き父のことを思い出します。
父の成し遂げられなかったことを
ひたすら思い返します。
負の感情を表現するのが苦手な父は
一人で抱え込み
自分の中だけで解決しようと
もがいていました。
その根底には、
みんなの笑顔を壊したくない
という感情でした。
んー、すげぇなって思う。
結果、自分の中の負の感情に飲み込まれて
アルコールに逃げたんだけど、
本当は知ってたらしい。
このままじゃダメだということを。
でもコントロールが効かないくらい
もう酒にも感情にも飲み込まれてることも
自分の行いが自分の体をこうさせたということも
死ぬ前には全部気づいてたみたい。
死ぬ年の入院する前の年始から春までかけて
子供(私たち)の好きなもの
離婚したはずの母の好きなもの
孫との想い出を
全部残していくかのような
行動を振る舞っていた。
全部、みんなが笑えるような想い出を残す。
ただひたすら、それだけ。
アルコールに操作されながらも
そんなことを考えられる父は
表向きは弱いかもしれんが、
本当は1番強いかもしれん。
そんなことを考えていた夜に聞いた曲はこれ。
何回聞いても心が揺さぶられる。
もう1つ。
クリスマスに家族でカラオケに行き
泣いてしまって歌えなかった曲。
今こんなことがあって
すごい幸せで周りに恵まれてるよ。
ありがとう
という感情が混み上がって
もう声が出ない。
1度は突き放した父だが
こんなに今幸せでいられるのは
紛れもなく父の存在のおかげ。
今、両親が生きている方々に伝えたい。
どんな親でも
何かを我々に伝えたくて残したくて
みんなに気づいてほしくて
仕方ないのだから
受け入れられなくても
生きてる間に存在を認めて欲しい。
そうすることで
親のことで苦しい気持ちは楽になるし、
いい関係性の人はさらに感謝が生まれるだろうし、
依存し合う関係性の人は自立ができる。
そして、
『両親がいなくても自分の力で生きていける』
そんな力が生まれてくるよ。