もう悠司のことはいいや…



そう思ってしばらくたってた。




このころは2,3日連絡とれないと


しばらく連絡取ってない気がしてた。






悠司の仕事はどんどん忙しくなって


一週間くらい間が空いちゃうこともあった。





連絡がとれないと


刺激が感じられなくなって


あたしの気持ちもちょっと冷めてしまう。





だけど…


悠司は一週間ぶりの電話に


ドキっとしてしまってたの。





しばらく連絡なかったあたしから


連絡がまたきて


それからあたしのこと気になり始めたって


このときのあたしは知る由もなかった。






そもそも彼女がいるんだし


そこまで相手にされてないんだし…


そう思ってた。



なんとなく彼氏面されてる感じもして


最初はそれがすごく嬉しかったんだけど


そこがなんだかしっくりこなくなった。




彼氏とはますますラブラブで順調だったからね。






この月は悠司のバースデイで


初めて二人で飲みに行こうかって


言ってたりもしたんだっけ。





でも、そゆことノリで言っちゃうあたしは


そんなこと記憶することもなかった。





一方で悠司はしっかり覚えてて


今度の研修で飲みに行くんだって


心の中で思ってた…






あたしたち、すれ違っちゃった。








そんなことはお互いが知らないまま


研修がやってきた。


また悠司に会える。


だけど、前みたいなときめきは


だいぶなくなっちゃってたんだ…







初日。


ふーちゃんと夕ゴハン食べた後


ホテルの場所が分からないって


口実つくって電話した。





「ホテル着いたら連絡しろよ」






彼氏じゃないのに、なんで?


無意識にそう思って出た言葉は…






「なんで?」


「いや、なんでって…じゃあ別にいいよ」


「え?なんで怒るの?」


「怒ってないよ。」


「んー、わかった。じゃあとりあえずまた連絡するね。」






そして悠司は部屋に来てくれた。


ドアをあけると、やっぱり自然体の悠司がいて


やっぱりかっこよくて


独り占めできるのがうれしくなった。





今回もゴムはなかったんだよね…。





そしたら、悠司は


「買ってくる」


って言って、買いに行ってくれた。




気持ちよくはないけど


かっこいい悠司を独り占めできることが


あたしに快感を与えてくれてたと思う。





「はな、なんで連絡くれんかったん?」


「え?したじゃん」


「俺の誕生日、飲みに行くって言いよったやん」






…あ。




忘れてたけど、忘れてたなんて言えるわけない。



「悠司、いつも大勢で飲んでるイメージあるから

 

 誘っちゃいけないかと思って…」


「いや、別にそんなことないよ。」





「んー、じゃ明日行こうか?


 ふーちゃんとゴハン食べるけど

 

 そんなに遅くならないと思うから」



「いいよ」







そう言ったんだけど…







「はなちゃん、俺らとゴハンいかない?」



次の日、イケメンのひーくんにゴハンに誘われた。




別に、あたしを狙ってのことではないんだけど


ひーくんも男2人で


あたし&ふーちゃんとゴハン行くのには


ちょうど良かったんだと思う。


ひーくんは、あたしのこと気に入ってたし。




悠司と約束したけど


ゴハンだから遅くならないかなって思った。


それにひーくんと仲良くなりたかったし


断って、悠司のとこ行っちゃって


同期にバレるのは避けたかった。






あたし、最低だった。




悠司はあたしがひー君たちとゴハン行くの見て


4人で楽しむなら邪魔したくないと思ったらしい。





あたしもあたしで「遅くなる」ってメールしただけで


悠司からの返信に答えなかった。





あたしの気づかないうちに


もう1件メールが来てた…







「この時間になっても連絡ないけん


 途中で帰れないだろうし 


 もう寝るね。


 今日は4人で楽しんで。」






悠司は同期の男の子と2人で


ずっとあたしが終わるの待ってた…。




あたしはそんなこと全然知らなかった。


悠司は女の子と男の子と


わいわいしてるんだとばっかり思ってた。





あたしはガンガン飲んで


ちょっとトラブルがあって混乱して


(このトラブルは会社の先輩のこと)


ホテルに帰ったのも遅かった。




悠司に電話しても出なくて


「やっちゃった…」


と思った。








最終日。


悠司は部屋に来てくれた。


テストがあるから


飲みには行かなかったんだけど…





ゴムがまたなくて


(買ったんだけど、悠司がどこかにやっちゃって


 見当たらなかった)


悠司も眠気が限界で


添い寝しただけだった。






あたしが謝ると


悠司は全然気にしてないみたいに


「そんな気にしなくていいよ、大丈夫。」


って言ってくれた。






あぁ、あたしの彼氏は


こんなふうに言ってくれることはないな…







悠司が怒らないから


余計に申し訳なかった…










そこから


また頻繁に連絡取るようになった。





それでも


一回冷めちゃったあたしの気持ちは


前みたいにときめかなくて…







でも、悠司が優しいから


辛いときに話を聞いてくれて


励ましてくれて


慰めてもらうのが


すごく心地よくて…






彼氏は


あたしが弱音を吐くと


「そんなこと気にしても仕方ないじゃん」


ってキレだすから


まともに聞いてもらえてなかった。





だから


悠司にいてほしくて


甘えたくて






悠司も


「俺に頼れ」って言ってくれてたから


悠司に連絡するのが日常になってた。





今気づいたら


どんどんずるい女になっていってた。