当時池田先生という人が




何かメッセージをくれたのか




よく覚えていない




そして




池田先生という人が




被災地を訪れたのは




震災から8年後だったと記憶している






しかし





そんなのどうでもよい





わたしが忘れられないのは





体育館に並べられた無数の小さい棺




あまりにも小さい棺 





お父さんがごめんねごめんねって





棺にすがって泣いてる姿


   



長田の焼け野原を





プスプスと燻る地面の下に


 


お父さんがいるんです





そう言って泣いてる女性





鍋を持った一人ぼっちの少女は





お母さんの骨を拾っていたのだ






忘れない。