光免疫療法の価格はいくらか試算した. | がん免疫療法はなにがすごい?

がん免疫療法はなにがすごい?

2010年に父親が胃がんで亡くなりました。それ以来がん免疫療法の記事をアップしていましたが2022年8月に私自身が膵臓がんステージ4を告知されました。

光免疫療法の価格は

どれぐらいになるのでしょうか?

 

まだ治験段階なので

実際、

世界中どこをみても

価格・薬価はわかりません。

 

 

 

光免疫療法で使う

主要な道具は2つです。

 

「光を当てる機械」

「光感受体を結合した抗体」です。

 

 

 

 

 

光を当てる機械に関しては

いちど購入すれば

光を当てるだけなので

機械の購入代金が

治療費に反映してくるでしょう。

 

ちなみに

近赤外線照射治療の場合には

1回300円位で提供しています

 

 

近赤外線治療と光免疫療法のなにがちがうの?

 

 

 

一方、

光感受体を結合させた抗体は

光免疫療法で肝となる部分です。

 

 

同じく抗体を治療薬として使っている

チェックポイント阻害剤を見てみると、

 

現在の薬価が

約400,000円です。

これが3週間に1回かかります。

 

 

 

チェックポイント阻害剤の薬価

ミクスon line

 

 

 

 

2017年頃は

1回800,000円だったので

かなり安くはなっていますが

2018年に薬価が改正されても

まだまだ高い。

 

ここで

「価格」と直接関係する

大切な事実があります。

 

チェックポイント阻害剤の抗体と

光免疫療法の抗体の役割は違います。

 

 

チェックポイント阻害剤の抗体は

抗原に蓋をするために

抗体を大量に入れる必要があります。

 

一方

光免疫療法の抗体の場合には

抗原に蓋をする必要はありません。

 

 

ただ抗体と抗原とが結合すれば良いので

抗体量は

チェックポイント阻害剤と比べて

10分の1程度の量ですむと思います。

 

(わたしの実験の経験結果からです)。

 

 

単純に計算すると

400,000円の10分の1として

40,000円です。

 

 

しかも

チェックポイント阻害剤では

3週間に1回受ける必要がありましたが、

光免疫療法の場合には

いちど抗体を入れれば

終わりなので1回で済みます。

 

多くても2回程度でしょうか。

 

 

以上を考慮すると

光免疫療法の実質の負担額は

約40,000円の3割負担なので

12,000円程度。

 

 

光を照射する機械代金を含み

少し量を多く見積もったとして

約20,000円から30,000円といったところでしょうか。

 

これを2回行うとすると

40000円から60000円です。

 

 

チェックポイント阻害剤に比べて

はるかに経済的です。

 

以上は

光免疫療法につかう抗体量から

見積もったあくまでも推定です。