11/13、山種美術館で開かれていた「速水御舟の全貌」を観に行ってきました
山種美術館はバスで恵比寿まで出て歩きます
静かな広尾にあるこじんまりしたいい美術館です
「速水御舟の全貌 ー日本画の破壊と創造ー 」
実は、速水御舟の名を私は知りませんでした
行く前にちょっと調べてから行きました
速水御舟は大正〜昭和初期の日本画家
従来の日本画 にはなかった徹底した写実、細密描写からやがて代表作「炎舞」のような象徴的・装飾的表現へと進んでいきました
長くない生涯に多くの名作を残し、「炎舞」「名樹散椿」は昭和期の美術品として最初に重要文化財に指定されたものです
40歳で腸チフスにより急逝、惜しいですね
山種美術館の創立者・山崎種二は機会あるごとに御舟の作品を蒐集し、床の間にかけて楽しんでいたそうです
1976年に旧安宅産業コレクションの速水御舟作品105点を一括購入、120点を所蔵しています
今回はその中から60点と、各地美術館よりお借りした20点を、初期から晩年にいたる展示で全貌を紹介する回顧展となっています
と、先日海外にカードを送る際にきれいな切手を探していたら、なんとこの「炎舞」の切手がありました
この「炎舞」は特別展示室で、照明を落としライトニングされて、幻想的な妖艶な感じ、1番人気でした
山種美術館の「Cafe 椿」は、速水御舟の「名樹散椿」から名付けられたそうです
このカフェでは、展示会ごとに出品作品人気描かれた花や果物、動物などのモチーフで、青山の老舗菓匠「菊家」に特別オーダーしたオリジナル和菓子があります
名を知らなかった速水御舟ですが、とてもいい展示でした