駅前で磯野家の銅像がお出迎えしてくれる、サザエさんの街として知られる桜新町。駅前の通りを用賀方面に向かって左手に現れるのが『タケノとおはぎ』だ。
‘16年にオープン。独特な店名は店主が大好きだという、祖母《タケノ》と《おはぎ》を組み合わせたもの。大工の棟梁の妻であった祖母・タケノさんは、職人たちにふるまうために何十年もおはぎを作り続けてきたそう。
もともとはあんこが嫌いだった店主だが、そんな祖母が作るおはぎを食べて以来、一気に魅力にハマり店をオープンするまでに。祖母のおはぎを再現するだけでなく、店主のこだわりを反映した《変わり種おはぎ》が人気を集めていると聞き、来店!
《変わり種おはぎ》は季節の旬の素材を取り入れているため、時期によって提供されるメニューが変わるのも同店最大の特徴! 黒米を混ぜたもち米と白こしあんの原料。そしてヨーロッパの総菜では定番の白いんげんをベースに使用しているためか、意外な食材を使用してもまったく違和感がない。
通年販売されている《こしあん》《つぶあん》のほか、この時期お薦めなのが、南国を彷彿とさせるココナッツのさわやかな風味。さらなる清涼感を与えるレモンピールの酸味と香りがベストマッチの《ココナッツとレモンピール》!
桜の風味と香りを、藻塩と八重桜の塩漬けが際立たせる《藻塩と八重桜》。有機栽培のアーモンド、ウォールナッツ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオによる味の競演が楽しい《ナッツ》も捨てがたい。
白こしあんをベースに、有機バニラビーンズあんとアプリコットあんを使用し、搾り出しで花びらのように仕上げたバニラあんの造形が美しい《アプリコットとバニラ》。よもぎあんの風味と抹茶あんの苦味をそれぞれ楽しんでもらうため、あえて完全に混ぜずマーブル模様の形状にしている《よもぎと抹茶》は、食べる箇所によって味が変わるのが楽しい……と、どれか1つを選ぶことは究極の選択‼ というほど、魅力的なラインナップだ。
華やかな色どり、癖になる食感、季節を感じられるほのかな香りを体験すれば、ほかのおはぎでは満足できなくなってしまうはず! おはぎの概念を良い意味でぶち壊してくれるカラフルさは、インスタ女子でなくても思わず写真に収めたくなってしまうだろう。
【タケノとおはぎ】
住所/東京都世田谷区桜新町1-21-11
電話/03-6413-1227
営業時間/12時~18時(売りきり終了)、月曜・火曜定休
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