スカイツリーの開業以降、観光客でますます賑わう浅草寺。その傍に佇むのが、北海道出身の女性店主がひとりで切り盛りする『珈琲天国』だ。

 

 

 「流行りのパンケーキではなく、本当に美味しい昭和のホットケーキを出したい」という想いから、都内の有名店を食べ歩き、数年かけて研究したという《ホットケーキ》(550円)が人気メニュー。

 

 

 

 

 《天国》と焼き印されたホットケーキとお皿。SNS映えする可愛い見た目を崩すのが惜しいが、フォークで崩し、1口食べて目を閉じてみる……。

 

 スカイツリーが開業する遥か前。黄色の車体が可愛い都電吾妻橋線が、まだ雷門の前を走っていた昭和40年代にタイムスリップ! 母親が作るホットケーキに心躍らせていた人も多いと思うが、一口食べるだけでそんな子ども時代を思い出すはずだ。

 

 ミュージシャン・あがた森魚の大ファンという店主の趣味で、店内にはあがたの曲が流れているのも、タイムスリップ感を後押ししている。

 

 昭和の味を再現するため、数百種類以上の小麦粉やメリケン粉を試して選別。試行錯誤して生み出された組み合わせというから、その努力には脱帽! そんな昭和な味を求めて、ホットケーキ好きはもちろん、外国人観光客も多く訪れる。

 

 

 ホットケーキを彩っていた皿のほか、コーヒーカップや手ぬぐい、Tシャツなど店内ではさまざまな店主プロデュースの《天国》グッズが販売されているのも、外国人観光客にウケている理由なのかもしれない。

 

 ちなみにカップの底に《大吉》と刻印されたコーヒーカップが数個あり、店主の気まぐれで《大吉》珈琲を提供するという。ホットケーキはもちろん、コーヒーのほうも最後の1滴まで楽しんでほしい。

 

【珈琲天国】

住所/東京都台東区浅草1−41−9

電話/03-5828-0591

営業時間/12:00~18:30(L.O)、火曜定休

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