住みたい街ランキング1位に輝くなど、多くの若者で賑わう街、東京・吉祥寺

そういえば『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』というフレーズには聞き覚えがあるような…。

 

 

 

 京都・鈴虫寺が開眼供養した日本一笑顔が素敵なお地蔵様『御縁地蔵様』が鎮座する「じぞうビル」にあるのが、かき氷専門店の『氷屋ぴぃす』。都内でも珍しい、メニューがかき氷だけの〈かき氷専門店〉!

店内はカウンター8席のみ“店長”と呼ばれ、お客さんからも愛される看板犬が、まれに店前に座っているように、なんともアットホームな雰囲気だ。

 

 

 そう、この看板犬こそが、店名の由来となった、オーナーの愛犬“ぴぃす”くん

何の偶然か芥川賞を受賞したピース又吉直樹氏も長い間、吉祥寺に住んでいたという。  

きっと、吉祥寺に住む人の根底には、〈ピース〉という言葉が流れているのだろう。

 

 昨今のかき氷ブームも相まって、ここ氷屋ぴぃすでは、夏ともなれば数時間待ちの行列も珍しくない。しかし落胆することなかれ、朝10時以降に1度来店すれば、先着順で食べたい時間が指定できるというすばらしいシステムが完備されているのだ!

 斜め上を行くネーミングのラインナップ。中でも通年商品「塩キャラメル(ホイップクリームトッピング可)」は、ふわふわ氷の上に、キャラメルシロップと氷と同じくらいふわふわのホイップクリームが乗った氷屋ぴぃすの大人気メニュー。初心者はまずはここから攻めてみるのもいいだろう。

 

 

 シロップや具材に使う素材にはこだわり抜き、費用を惜しまないというこの店、具材の入荷次第で販売する限定メニューもあるという。本日のラインナップにはまさにその美味しいメロンが入荷した時限定の「プレミアムメロンシャーベット」(1400円)が! 夏の定番氷イチゴと双璧をなす〈氷メロン〉! あのエメラルドグリーンの誘惑に全てをゆだね、迷わずオーダー!

 

 

 まず目を見張ったのは、あの氷を器に盛る店員さんの手つきだ。氷に触れるか触れないかというフェザータッチで、氷を押し付けてしまうことで起こる〈再氷結〉をかわしながら、細心の力加減で空気を含ませながら、ふわふわと氷を盛っていく。あの手つきが美味さの秘訣に違いない!

 そしてとうとう、従来のかき氷の常識をはるかに超える光景が、目の前に現れた。

 

氷の上には、新鮮な完熟メロンの果肉をそのままジューサーにかけたメロンシロップがこれでもか! とばかりにたっぷりとかけられ、その上にはメロンをそのままくりぬいたメロン玉とメロンシャーベットがチャーミングに飾られている。さらに氷の中には、メロンゼリーまでもが忍ばせられていた! これぞ、〈丸ごとメロン〉!!

 

 

 かき氷といえば、食べると頭がキーンとするのが「あるある」。しかし、いくら食べ進んでも、〈頭キーン現象〉は起こらない…? それもそのはず、この店では、冷凍庫で冷やしたマイナス18度の氷を一度常温に置き、マイナス5度からマイナス1度程度に温めた後に削っているのだ! これも〈かき氷専門店〉だからこそ成せる徹底的な配慮なのではないだろうか。小さなお子さんでも安心してかき氷を堪能できるわけだ。

 

 ほかにも。氷を削り器で削る際、シロップやトッピングなど氷の上に乗るモノの重さや温度、またその日の気温によって、絶妙に削る氷の厚さを変えるのだという…。まさにかき氷マイスターと呼ぶにふさわしい、神テクニックだ。

 

 なお、テイクアウトも可能で、その際は少しでも溶けにくくするため、店内で出す時よりも荒く削るのだという。

 

 ちなみに、どうしてもメニューに迷った時は、思い切ってかき氷を2個注文してみるといい。一人で2個以上オーダーするお客さんも少なくないらしい。かく言う私も、「プレミアムメロンシャーベット」と「塩キャラメルホイップクリームのせ」をオーダーした!

 プレミアムメロンシャーベットの味わいは、まさにプレミアム! 塩キャラメルのホイップのせは、前代未聞のふわふわ感だった! ここから先は、ぜひ自らの舌で、堪能していただきたい。

 

【氷屋ぴぃす】

住所/東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-9 吉祥寺じぞうびる1階

電話/非公開

営業時間/火〜金13:00〜21:00(L.O.20:30)、土日祝日12:00〜20:00(L.O.19:30)。月曜 定休日(月曜が祝日の時は営業。その場合翌日火曜が休み)

公式サイト/http://www.kooriya-peace.jp/

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