表参道ヒルズやアップルストアなど話題の施設がオープン。洗練された大人な集う街・表参道。そんなアップルストア横の路地を曲がり、さらに奥へ進み表参道駅から徒歩7分ほどの場所にあるのが裏参道ガーデンだ。

 

 

 古民家のような外観なため、初めて来た人は見逃してしまうかもしれない。実際、目の前を歩いていたカメラ女子2人組はスマホの地図アプリを見ながら、ようやくお目当ての場所を見つけたという感じだった。

 

 1階は主に「食」の店舗が集まり、2階はイベントスペースとしての貸し出しを行なっている。店内に入るとフードコート仕様に。カウンター以外であれば4店舗の中から好きなお店で注文し、好きな場所で食べられる

 

 

 本日のお目当ては『味甘CLUB』の《天使の涙》。若い女性を中心にSNSで話題を集めているという。スイーツ騎士を名乗るからには、やはり1度は食べておかなくては! と、表参道まで足を伸ばした次第だ。

 

単品700円でも注文できるが、ここは迷わずドリンク付きの《天使の涙セット》(1000円)を注文。アイスでも注文しても、淹れたてのお茶・紅茶をポットで提供。それを氷の入ったグラスに注ぐことで、とても香りの良いお茶・紅茶が楽しめるのだ。

 

 注文から約5分。目の前に現れた奇跡の絶景に、さすがのスイーツ騎士もしばし言葉を失った。砂のような黄色いきな粉、黒蜜という名の森林の中央に佇むのは、クリスタルのように透明に輝く丸い物体。その光景はまるで砂漠に突如現れたオアシス! その上に乗った金粉はオアシスを照らす太陽といったところか。

 

 

 オアシスの正体は水ゼリーというのが正しいのだろうか。寒天の成分でできているそうだが、寒天のようにぶつぶつ切れるような食感ではなく、とても柔らかい。このまま、口の中で消えなければいいのに……。

 

食物繊維とミネラルが豊富でありながら、カロリー0というのも女性に人気の秘密のようだ。天使の涙が本当にあるなら、こんな形をしているかもしれない。

 

 ダメ元で店主にレシピを聞いてみたが、案の定、作り方は企業秘密とのこと。ちなみにきな粉も《天使の涙》専用のものを使用しており、同店で出している《あべ川》などに使うきな粉よりも甘さが控えめになっているそうだ。北海道産の国産独特の豊かな香りが、天使の涙を引き立てている。

 

黒蜜の原料のほうもレシピ同様に「秘密」と、とにかく秘密主義。しかし、恋愛でもミステリアスなぐらいのほうがモテたりするように、そんな徹底した秘密主義、こだわりもまた《天使の涙》人気を支えているのかもしれない。

 

ネットなどでは10食限定と書かれていることも多いが、数量限定ではあるが、「日によって違いますが、もう少し提供しています」とのこと。週末ともなれば、オープン2時間ほどで売り切れになってしまうこともあるそうだが、平日なら夕方でも注文できる日が多いというので、確実に食べたいならオープン直後か平日を狙うべし!

 

また《天使の涙》を彩る、まるで天使の羽のような独特なこの皿はロイヤルコペンハーゲンの限定皿。現在は販売していないため、この皿での提供はカウンター席で注文した人限定だという。SNS用の写真を撮りたい方は、並んでてもカウンターで注文しよう。

 

 初めて来る人には圧倒的に《天使の涙》が人気だというが、リピーターに人気なのは《みたらし団子》(単品700円・セット1000円)。11種類のタレの中から好きな3つを選べ、1本ずつお好みの味で楽しめるというのが嬉しい。また七輪に乗せた網で焼くと、モチモチで甘さがますそうだ。……う、うまそう! いや、間違いなくウマいに決まっているっ‼

 

 次は《みたらし団子》を食べにこよう。いや、《あべ川》も捨てがたい……と妄想の川に溺れそうになりながら、なんとか帰路に着いたのだった。

 

【味甘CLUB】

住所/東京都渋谷区神宮前4-15-2(1F弐番)

電話/非公開

営業時間/12:00~18:00。月曜定休(祝日は営業)

公式HP/http://www.urasando-garden.jp/(裏参道ガーデン)

 ※ブログ記事の情報は公開当時のものです。