もしも、この映画を映画館で観ていたら私は眠ってしまうかもしれない。
「かもめ食堂」と似たような感じに見せかけて全然違う。そして「かもめ食堂」よりも更に時間がゆっくり流れている。眠気を誘う。
南の島の民宿?「ハマダ」のゆうじさん、まずありえない。たえこさんのトランクを「運んでおきます」と言ったのに忘れている…。外で夕飯食べるのを断ったたえこさんに「冷蔵庫にあるもの適当に食べてください」と言う。
しかもここは携帯が繋がらない場所。
朝起きたら、部屋に勝手に入ってきたおばさんがいる。さくらさんは不思議おばさん。まさこさん以上に不思議おばさんなさくらさん。何故勝手に他人の部屋に入ってくるのだ。
はるなさんは何故だか「死にたい」が口癖で全く好感が持てない。「いつまでいるんですか?」「飽きるまで」「早く飽きてください」ってちょっとびっくりする。
どうやらたえこさんに嫉妬しているらしい。冗談を言い合う仲でもないし、冗談で言ってるわけではない。ただの意地悪で言ってるのかな。
朝食をみんなで食べるが、誰も「美味しい」と言わない。もしかしてマズイのかね。
たいして美味しくなくても「美味しい」って言っちゃいそうだし、あの素敵な雰囲気のダイニングで食べるだけで美味しいと思うんだけどなぁー。
BBQの肉やカニは美味い美味いと食べていたのに…。
朝、荷物纏めたたえこさんが、みんなの朝食中に出てきてゆうじさんが「お先にいただいてます」たえこさんが「お会計お願いします」っていう会話をするんだけど、だーれも「おはようございます」という挨拶をしない。
旅行で素敵な景色がたくさんあるのに写真一枚撮らないのはなぜだろう。
そうだ!この映画はファンタジーなんだ!
だからトランクを道端においてきたたえこさんは毎日違う服に着替えられるんだ!
だからラジオ体操なんてやらないで怪しげな宗教じみたメルシー体操なんてやってるんだ。
メルシー体操がダメってことではないし宗教がダメってことでもない。ただ、さくらさんは黄昏教の教祖かなんかなのかな…。ゆうじさんもはるなさんも黄昏教の信者なのかな…。
マリンパレスも怪しい宗教じみた宿だし(コンセプトが違うけど)日本には海でも山でも田舎に行けば奇妙な風習ってあるんだよね。
たえこさんが少しずつ黄昏生活に慣れてきて、周囲の人間にも打ち解けていって気持ちのいい時間を過ごす話なのだろうけど。
なんか、私は気持ち悪かった。
さくらさんの自転車の後ろに乗りたがる大人達も気持ち悪いし。意味がわからない。
教祖様の後ろに乗りたいのかな。
さくらさんは怪しい壺じゃなくて美味しいかき氷を売っているのが救いですね。まぁ…そりゃそうか。
都会で多忙な毎日を送っていて、ストレスがたまっている人からはどう見えるんだろう。たえこさんを羨ましく思うのかな。
こんな素敵な浜辺で黄昏れを過ごしてみたい。だけど、ここの方々とは関わりたくないな、と。ハマる人はハマるんだろうな。
「旅は永遠には続かない」とヨモギくんがいう。「地球なんかなくなっちゃえば」とたえこさんがいう。
あ、ファンタジーか不思議ちゃんか!
ゆうじさんはおじさんだけど、不思議ちゃんだ!あの地図もそれゆえの産物だ!
あ、わけがわからなくなってきた。
とにもかくにも、私にとっては気持ちのいい映画じゃなかった。
綺麗な海辺の物語だけど、これをどこかの山村に置き換えたら気持ち悪さは倍増しそうだ。

