ハワイ公演取消:損害賠償800万ドル支払い判決
米ハワイ公演が取り消されたことに関連する訴訟で敗訴した。
ハワイ・ホノルル連邦陪審は19日(現地時間)、Rainの2007年6月のハワイ公演取り消しに対する賠償額などについて二日間論議を行い、RainとJYPがハワイでの公演契約を破ったものと判断した。
RainとJYPエンターテインメントに対し、800万ドル(約7億6000万円)の損害賠償を命じた。
損害賠償額のうち、500万ドル(約4億7000万円)は懲罰的損害賠償として策定されたものだ。
懲罰的損害賠償(ちょうばつてきそんがいばいしょう、英:punitive damages, exemplary damages)とは、主に不法行為に基づく損害賠償請求訴訟において、加害者の行為が強い非難に値すると認められる場合に、裁判所または陪審の裁量により、加害者に制裁を加えて将来の同様の行為を抑止する目的で、実際の損害の補填としての賠償に加えて上乗せして支払うことを命じられる賠償のことをいう。英米法系諸国を中心に認められている制度である。
この名称で呼ばれる制度の具体的な内容、対象事件、賠償の限度額などは、国・地域によって違いが見られる。
公演企画会社のクリック・エンターテインメントは07年6月、ワールドツアー開催地の一つだったハワイ公演取り消しに対する責任を理由に、RainとJYP、公演主管会社であるスターエムを相手取り、4000万ドル(約38億円)相当の損害賠償請求訴訟を起こしていた。
Rainは「わたしの役割はステージ上で公演をすること。それ以外のことはマネジメント・チームが管理する。公演はやりたかったが、マネジメント・チームからアロア・スタジアムの安全上の問題で、公演が取り消されたことを聞いた」と述べたが、この判決で敗訴したことになる。
両者は「予想外の判決に当惑している」とコメント、今後法的手続きを取るとしている。
Rain側は「当然勝訴すると思っていたが、こうした判決が出るとは当惑している。弁護団と今後の法的手段を検討し、控訴などの法的対応を取る」と語った。
JYP側も「Rain側と協議し、控訴など法的対応の手続きについて話し合う」との見解を示した。
この判決により、J.TUNEエンターテイメントの株価は前日に比べ14.68%下落し、価格制限幅の465ウォンまで下がった。