マラソンの応援に行った時のこと


友人と職場の先輩が走るというので、無職の私、家の中でゴロゴロするよりは・・・と思い応援に行くことにしました。

36年間一度も沿道に応援に参加したことない私。

何をしていいのやらわからなかったので、ネットでちょっと調べてみた。
ほんとに便利な世の中になったもんだ。

私と同じようにヤフー知恵袋なんかで質問してる人がいたので、それを参考に。

食べ物の差し入れはしていいのかとか、全く考えもしなかったことが出てきた。
足にかけるスプレーとか選手には喜ばれるらしけど、もうそんなん買いに行く時間はない。

いろいろルールもあるみたいだけど、とにかく私は友達に気づいてもらえるようにはどうしたらいいかを考えた。


①スタート地点付近はさける
 スタート直後は選手も、かたまって走っているうえに、沿道の応援も多いので、友人を見つけるのが困難。
 友人が私を見つけるのも困難。
 選手はまだ元気だから、苦しくなってきたときに私の声援が届いたらうれしいなーと思ったこともありスタート地点は避けた

②ゴールは避ける
 ゴールも人が多い。そしてその後友人はチームのメンバーなどとの交流で忙しいと思いやめた

 で、私が選んだのは35Km地点。実は家から徒歩30分くらいで行けたからってのもある。

③目立つものを振る
 といってもコンサートではないのでなんでも振り回せばいいもんでもない。やはり旗かなんか。
 そんなもん持ってたかな~と部屋の中を探すとカナダの各州の旗が出てきた。もちろんカナダの国旗もあったんだけど、それは大きすぎて邪魔になる と思った。適当にケベック州の旗を選ぶ。友人には、どこの国旗かわからん旗を振って35キロ地点にいくよと伝えた。

④メッセージボード
 前日飲みに言ってたのでそんなもの準備する暇はなく、当日朝に画用紙にメッセージを書く
 「あと7km がんばれ!」
 「あなたのゴールが私のゴール」 なんてどこかで聞いたようなとっさに思いついた言葉。

⑤双眼鏡
 遠くから走ってくるランナーをチェックできるように。


友人は、前日夜に着る服とゼッケンをメールで送ってくれた。そしてだいたい何時くらいに35km地点を通過するかも確認。

いざ、当日。
混雑を予想して徒歩で目的の場所へ向かう。
ノーマイカーデーになってるので町はひっそりとしてる。

交通規制してるのが見えてきた。テンションが上がる。
たくさんのランナーの後ろ姿が見える。

一瞬、友達もう通過したかなと不安がよぎったが、とにかく待つ&探す

仮装したランナーとか、視覚障害者、TV中継のスタッフ、泣きながら走ってる人。足が痛くてストレッチする人、片足引きずって歩く人。
老若男女問わずいろんな選手が、目の前を通り過ぎた。
走りながら沿道の人たちをビデオに撮ってる人たちもいた。
私が何かメッセージを持ってるのを見つけると近づいてきて、撮っていった。
一言応援の言葉を言った。
悪用されるとは微塵にも思わないけど、それを気にする人もいるだろうし、公開されないとはいえビデオに撮られたくない人だっているはずだから、
個人情報とかそういった面でランナーによる撮影ってどうなんだろうとちょっと疑問に思う。
ま、私はもうちょっとちゃんと化粧しとけばよかったと思うくらいでしたが。(そこ?!)


最初は応援できなかったけど、いつの間にか、全く知らない人なのに、自然と「がんばれ~!あと7km」って応援してしまう自分にびっくり。

「ありがとう!」と声をかけてくれる選手。
疲れ過ぎて言葉は出ないけど、会釈したり笑顔になってくれる選手。

彼らの力に少しでもなれているような気がした。
思いつきで、暇だからちょっくら、応援にでも行くか!くらいのノリでやってきたのに。
なんかこんなに頑張って走ってる人にすこし申し訳ない気持ちにすらなった。
なんか感謝されて。ありがとうと言いたいのはこっちだ。


そして待つこと30分、友達らしきランナーが!

「○○!」

と名前を呼ぶが聞こえてない様子。

そのまま見送ろうかと思ったが、沿道を走って追いかけた。ほんとはしたらだめなのかな?
まあ、空いていたのでやってしまいました。

そして友人と平行になったとこで、もう一度名前を呼ぶ。

今度は気づいてくれ、私のほうへ来てくれた。
写真を取ってる人や、差し入れする人もいたけど、私は何も準備してなかったから。。。カメラは持ってたけどなんか
撮らなかった。
何も言うことはなかったけど、少しでも残り7kmの活力になってればウレシイ。
と半ば自己満足に応援に来たと姿を見せただけの人間になってしまった。

次回はチョコレートでも渡そうかな。レース終わってからでも食べられるし。

ランナーのみなさんは、ウエストポーチ持ってる人もいて、おにぎりを食べながら走ってる人もいた。
携帯で電話しながらのひとも(笑) 多分どこ走ってるかとか連絡取ってるのかな。

あとで、わかったことなんだけど、事前にtwitterやFBに登録しておくと、ある地点を通過した時にゼッケンについているICチップに反応して、
わかるらしいです。すごい時代になったもんだ!

選手を応援する間に、横にいた老夫婦と仲良くなり、一緒にその夫婦の息子の嫁を探す。
まだ来ないね~。お宅の友達はもう通過された?など、応援も1人でなく楽しかった。

夜はマラソンのハイライトをTvで鑑賞。初めてマラソンに熱くなった日でした。
そして今度は無謀にも、フルマラソンに出てみたいとも思った日でした。
4km走っただけでギブアップした私なのに・・・・。