まだ化学捜査も動機なき犯罪もなかった時代、「鬼」と呼ばれた伝説の名刑事がいた。(楽天ブックスより引用)
刑事・土門が犯人を追い詰める様子を描いた短編集。
時代は戦後しばらくの時代から
十数年の期間を順番を前後しながら描かれています。
実際のニュースや事件などを
背景に描いているので
いつ頃のことなのかわかりやすいです。
その点ではおもしろかったんですが…。
うーーーん
乃南アサって好きな作家なんですけど…
トリック満載とか ひねったミステリーの読みすぎなのか
一話ごとがあっさりしすぎててちょっと拍子ぬけ
動機も単純で 実際の事件ってそういうものなのかもしれないんですけど
読み物としてはどんでん返しとかいっさいなしで
ただ 土門刑事はすごいな～みたいな印象しか残りませんでした
ちょっと 物足りなかったかな
乃南アサといえば 10年くらい昔に読んだ
「水の中の冷たい月」がいちばん衝撃でした
女の怖さが十分に描かれていて
「女なんて簡単だ～」なんて思ってる男の人にぜひ読んでほしいですね