空港まで5分くらいの立地のホテルをとってくれていた
少しリゾート感のある綺麗なホテルだった
部屋に入ってビックリ
とっても大きな
キングサイズのベッドが
ドーーーン!
部屋も清潔でオシャレだった
移動で疲れて
体力のない私はまた少し眠りに就いた
お腹はすいていた
でも食べるのが恐かった
グレープフルーツが異様に食べたかった
するとポールが
スーパー行ってきてあげると言ってくれた
ベラが
その間わたしがついてるから大丈夫だよ
って言ってくれた
出来るならこの2人に100万円を払いたい
そう思った
薬を飲むために何か食べなきゃね〜って。
ポールが出掛けている間
ベラはずっと椅子に座っていた
朝からずーっと私に付きっきり
もし嫌じゃなかったらベッドで一緒に寝てって言った
初めは遠慮していたんだけど
途中で一緒に寝てくれた
しばらくしてポールが
新鮮な果物とお水を買ってきてくれた!
久し振りの食事なので
恐る恐る食べはじめたグレープフルーツが
ビックリするくらい美味しかった
グレープフルーツ自体のポテンシャルなのか
私のコンディションなのか分からないけど
多分どっちも。
これで薬飲めるね!って
渡された錠剤が大きくてさ
喉につまるのね
シナールより全然大きいの
何時間後にこれを何錠、何時間後にこれを何錠
って飲み方のおさらいしてくれて
ポールとベラは
これで一安心だと言ってくれた
ひとまず薬飲むのを見届けられたから
仕事に戻るね
何かあったらすぐにここに電話して、と
2人の携帯の番号と
空港のカスタマーサービスの電話番号を書いていってくれた
明日また空港で会えるから
ゆっくり休むんだよって言って
仕事に戻ってった
ドアがパタンと閉まった。
2人が帰ってからまた少し眠った
しばらくして目が覚めたら
私は少し元気になっていた
グレープフルーツも食べれて
薬も飲んで
少し眠ったから
元気になっていたのだ
そう、いいこと
いいことなの。
元気になるのはいいことなの。
でもここは一体どこなんだっけ
たどり着くまであまり知ろうともしなかった
異国にたった一人ぼっちになった
目が覚めた瞬間
急にゾッとした
あまりにやることがなさ過ぎて
ホテルの外にも出てみた
なんんんんんにもない
木しかない
そうそう、そうね
こんな時は早いとこ
眠っちゃえば
なんてことないんじゃない!?
でもね、
今までブログを読んでくれた人なら
分かると思うけど
私、今日という一日
ほとんど眠っていたの
瞼を閉じればスッと眠りに就けたの
具合いが悪かったからね!
故に
この時点で、まっっったく眠くないの
起床時間まで12時間くらいあるの
更には
病院とか空港はみんな英語で話していたんだけど
このホテル何故か
現地の人がたくさんいて
部屋の外から聞こえるのは
パプアニューギニアの母国語だけなの
しかも男の人の声しか聞こえないの
急に恐くなって
私、最初の事務所との話し合いで年齢を公表してないけど
だいたい分かるでしょ?
ウン十年生きてきて
1番恐くて寂しくて心細い夜だったの。。。
特に「心細い」という言葉は
なんなら今まで使ったことなかったかもしれない
そんなレベル。
元気になったらなったで
贅沢な悩みだと思われても仕方ないけど
本当にどうしようもなかったの
それに
ねぇ、覚えてる?
ベッドはキングサイズ
…
ここが渋谷だったりしないかな
なんて30回くらい思ったり
眠れないからTSUTAYAでも行こ
っとか出来ない
ホテルのWi-Fiもおっそいから
映画も見れない
正直、今までの展開は
無事に帰れさえすれば
ぜんぶ笑い話に出来るなって思ったけど
こればっかりは今でも恐怖でしかない…
追い討ちをかけるように
雨も降って来ちゃったの
1人と2人って全然違うんだな、って思った
もしここに誰か居てくれたら
それだけでいいのに
1人って恐い
初めてそう思った
だからきっとこの経験は
私にとって必要だったんだって
今思う。
とても心が疲れた
でも、何もしなくても時は過ぎてくれるから
耐えればいいだけ
1時間が非常に長い
海外に住んだりしたことのある友達なら
この心細さ分かってくれるかなってLINEしてみて
少しホッとして
気付いたら眠れていた
かと思いきや
外の強風で目覚めてしまい
そのあと1時間に1回のペースで目覚め
やっと朝を迎え
ポールの買って来てくれたオレンジをかじった
つづく