「チェックメイト! ~正義の番人~」見ました!! | applejamな休日

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"특별근로감독관 조장풍"   2019.4.8~5.28 全32話(1日2話) 韓国MBC 韓国公式サイト

 

 

 

 

 

原題は「特別勤労監督官 チョ・ジャンブン」。

「チョ・ジャンプン」は主人公チョ・ジンガプのあだ名ですが、

「ジャンプン」とはゲーム「ストリートファイター」の技、波動拳のことらしい。

字幕ではその辺、ちゃんと「チョ・波動拳」と書いて「チョ・ジャンプン」と

フリガナつけてたけど。

 

 

それにしても、かなり堅い感じの原題、

内容が不明で、相変わらずダサい邦題、

(絶対この邦題で損してる!!)

シリアスでクールすぎるポスター、

そして、何より、地味な俳優陣!!

メインの役者さん以外は誰これ??な感じで…

 

 

BSで自動録画されてて、

タイトルを聞いたこともないし、

全然期待してなくて、

1話だけ見て、面白くなかったら消そう、と思ったんです。

 

 

ところが!!

見たら、意外と面白い!!

「特別勤労監督官」と呼ばれてますが、

日本でいえば「労働基準局」の監督官のこと。

労働法に違反する、いわゆるブラック企業を取り締まるお役人ですね。

弱い立場の労働者たちから搾取する悪徳企業を

バッタバッタとやっつける、痛快な作品でした!!

 

 

 

 

主役のチョ・ジンガプ(ジャンプン)を演じるキム・ドンウク氏。

キム・ドンウク氏と言えば「イニョプの道」。

ヒロイン、イニョプの婚約者でありながら、

彼女の心が他の男性に移ると、異常なまでの執着を見せる役で、

その時の印象が強くって。

他のドラマや映画でも、

粘着質の、ちょっと偏執的なイメージでした。

 

 

しかし、今回はドラマ全体がコメディタッチで描かれていることもあって、

まじめで頑固なジンガプも、どこかユーモラスでコミカル。

事業主に「先生!!」と呼ばれると、

「あなたを教えたことはありませんが」という決まり文句や、

作戦がうまくいったときの下手くそな(!?)ウインクや、

がに股歩きのおじさん体形や、

かっこよくないけど愛すべきキャラクターとして描かれていました。

 

 

ジンガプは元柔道選手という設定なんですが、

その役作りのために10㎏も増量したというドンウク氏。

要所要所で見せる背負い投げも鮮やかで、

ひょっとして、ほんとに柔道選手だったの?と思わせるリアルさ。

 

 

典型的な「おじさん」として描かれているんですが、

かっこいい!!と思わせるから不思議。

今までのドンウク氏のイメージを大きく変えてくれました。

 

 

 

 

 

ジンガプの元妻で刑事、チュ・ミラン役のパク・セヨン氏。

彼女も、クールな美女のイメージだったのですが、

今回はバツ1のシングルマザーで、

美人なんだけど、肝っ玉母さんのキャラ。

破天荒なジンガプに対抗できるだけの強い女性で、共感度大でした。

 

 

 

そして、ジンガプの教え子で、今は調査会社社長のチョン・ドック(キム・ギョンナム)と

その社員、ペク部長(ユ・スピン)とオ代理(キム・シウン)。

この3人の関係も良かったです。

ジンガプを慕うドックと、

そのドックを慕うペク部長とオ代理の結びつきが、

ちょっと感動ものです。

 

 

演じている3人の若手俳優も、いいです。

特に、キム・ギョンナム君は、

一見強面なんですが、人の良さやかわいらしさを感じさせるドックを好演。

これまでも、

「刑務所のルールブック(賢い官房生活)」では野球選手のオタクファン、

「ここにきて抱きしめて」では暴力的で狂気じみた人物、

「輝く星のターミナル(キツネ嫁星)」では責任感の強い空港警備隊員と、

様々な役を演じてて、演技力の高さは間違いなし!!

どの作品でも強い印象を残す俳優さんで、

あちこちから引っ張りだこ。

これからも、どんな演技を見せてくれるのか、楽しみです。

 

 

 

 

 

 

そのほかの人物関係はこちら↓

 

ドラマ公式サイトよりお借りしました。

 

 

 

 

 

労働監督局という、

今までドラマでは描かれなかった素材が新鮮で、興味深かったですね。

それにしても、韓国って、こんなにブラックな企業が多いの?

いや、日本も似たようなものか?

 

 

今までのドラマだと、

労働監督局や、検察、警察の上層部が、

財閥や政治家に買収されて言いなりだったりして、

見ていてイライラするんですが、

このドラマの組織は、そこまで腐敗してないので

ストレスなく見ることができました。

 

 

検察や警察が腐敗しきってて、悪人たちの思うがまま、みたいなドラマだと、

主人公だけの力で、正義が実現するわけないってあきらめ気分になって、

エンディングでいくら悪人が倒されても、

なんか無理やりな感じがして、すっきりしないんですよね。

 

 

その点、このドラマは、買収される人物もいますが、

そこまで悪人じゃない、救いがあったりして、

主人公たちも、やられっぱなしじゃないから、

気持ちよく見れるんです。

 

 

そして、コメディとシリアスの絶妙なバランス。

伏線の回収もちゃんとしているし、脚本もよくできています。

 

 

個人的には、小悪党のク・デギル(オ・デファン)が、

刑務所の中で、先輩受刑者に痛い目にあわされるのがツボでした(笑)

 

 

「半沢直樹」、私は見たことないんですが、

こんな感じなのかな?

とにかく、面白かったです!!