光文社 2014年3月刊 313ページ
弥勒シリーズ第5弾、「冬天の昴」。
こちらもあっという間に読み終えてしまった。
北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎の同僚で本勤並になったばかりの赤田哉次郎が女郎と心中した。その死に不審を抱いた信次郎は、独自に調べを始めた矢先、消息を絶つ。信次郎に仕える岡っ引の伊佐治は、思案に暮れた末、遠野屋清之介を訪ねる。次第に浮かび上がってきた事件の裏に潜む闇の「正体」とは──。
~紹介文より~
前作『東雲の途』は遠野屋清之介が自分の過去に片をつける話で、
清之介の成長物語だったが、本作はミステリー色が強い作品。
『東雲の途』でちらっと出てきた品川宿のお仙が
今回は重要な役どころで出てくるという憎い演出。
そして、お仙は信次郎に惚れているという設定で、色っぽい話も出てきて、
前作とは随分違う趣。
信次郎も、お仙を憎からず思ってるよね?
同心・赤田の無理心中事件と、
お仙の夫・市之介の無理心中事件がそっくりだと気づいた信次郎が、
鮮やかな推理を展開する流れはホームズ物を思わせる。
そうそう、信次郎が冷酷で高慢、偏執的なのはホームズに通じる。
相棒の伊佐治が常識人なのも、ワトソンと同じ。
そこに、清之介というキャラが加わった三角関係(?)が今までにない新しさ。
信次郎と伊佐治がバディ関係なのに対して、
信次郎と清之介が、スポ根もののライバル関係にも見える。
それぞれの相乗効果がこのシリーズの醍醐味?
で、これだけ人気のシリーズなら、映像化されてもおかしくないんだけど、まだされてない。
メインの3人、どんな役者さんがいいか考えてみた。
まず、清之介役でパッと思い浮かんだのは福士蒼汰君。
すっきりとした感じで、アクションも決まりそう。
清之介はイケメンキャラでいいんだけど、難しいのは信次郎役。
私は、笠松将君なんか良いんじゃないかと。クセの強いキャラも、似合いそう。
そして、伊佐治は、「相棒」と言えばこの人、寺脇康文さん!!
いや、もっと、年取った感じの人、國村隼さんとかがいい?
なーんて、考えるのも面白い。
明らかに今回限りの登場人物は入れてませんが、
どんどん広がっていく関係図。
どこまで広がっていくのか?
お次はシリーズ第6作『地に巣くう』。
今度は信次郎の、今は亡き父の物語のようです。
早く借りに行かなきゃ!!








