私は1969年、東京生まれ。私の両親はお見合い結婚でした。母の話によるとお見合いした後1年くらいお付き合いしてからの結婚だったそうです。
私が4歳、妹が生まれてすぐに両親は離婚しました。
それ以来父には一度も会ったことがありません。
私は父親のことをほとんど何も覚えていません。顔もおぼえてないです。
離婚した理由。。。父親に借金があり、生活していけなくなって母は私と妹を連れて祖父母のもとへ戻ったのでした。
この離婚の理由は私が子供時代になんとなく周りに起きていたこと、たぶん母、祖父母らが話したことを聞いてそう解釈していたのではないかと思います。
私がたぶん父親に最後に会った日だったのであろう日。イメージとして頭の中に残っているシーンがあります。
6畳の畳の部屋に父、母が頭を垂れて座っています。
その目の前には祖母が。二人に向かって何か言っています。
私が父親の顔でさえ覚えていないひとつの理由として、父親の存在が消し去られたから。これもなんとなく覚えている風景なのですが、子供のころアルバムを開いた時にたくさんの写真が抜けていたのです。
”ここにはお父さんが写っている写真があったんだろうな。だからお父さんの顔覚えていないんだ。”
祖父母は都営住宅の団地に住んでいました。
都営住宅とは低収入者が住めるところ。
東京都新宿区にある大きな集合住宅地です。
6畳間のとなりに3畳間があり、小さなキッチンの横に4畳半の部屋、トイレにつづいてお風呂場がある間取りでした。
6畳間は昼間はテレビを見たり、食事をするリビングとして使い、夜には布団を敷いてみんなで川の字になって寝る寝室になりました。
母は大手デパートで働くようになり、母が働いている間は私と妹のことは祖父母が面倒をみてくれる新しい生活がはじまりました。
私はこの団地に23歳で結婚するまで住んでいました。
4歳のころのNoriri
人見知り。髪の毛が赤く色白。おしゃれさん。
住んでいた団地横にて。