この本を手にとった理由は、漫画を描いている高瀬志帆さんという方が、私の好きな『二月の勝者』という漫画を書いている方だから。
個人的には「子どもの中学受験を視野に入れている」とか、そういう理由で読んだわけではなかった。そもそもうちの子どもには、学校の授業や宿題をこなすだけで精一杯かなという印象であるため(受験のための勉強以前の問題)。
マンガには4家族、4ケースがでて来て、受験を意識したきっかけ、受験の日までのやる気の推移、親のサポート、合否結果までが物語とともにすすんでいく。
「2月の勝者」は「ある程度フィクションの脚色もあるのかな」と思い読んだが、こちらはリアルな首都圏の受験模様が書かれてはず・・・だが、中学受験に対する「大変そう」というイメージはそのまま。
地方とは中学受験のハードルの高さ、かかるお金は全く異なるのかもはしれないけど、とにかく親子ともども大変そうだった。
本人が好きだったバレエの習い事もストップしたり。朝から晩まで塾に缶詰め、お金をかけられない家族は対策授業が受けられず不利・・・これは首都圏の中学受験では本当のことなんだな。
合う・合わないでいったら、おそらくまったくうちの家族には中学受験というスタイルは合わないだろう、とあらためて確信が持てた。
本書で特に役立ったのは、章と章の合間にある受験コラム。
うちの子は中学受験向き?5つの判断基準
- テストが 90 点以上安定して取れる子
- 宿題をきちんとやれる子
- 長時間椅子に座って先生の話を聞ける子
- 毎日の家庭学習の習慣がついている子
- 親子関係が良好な家庭の子
うちの場合は2~5はともかく、1が赤信号(笑)
むしろ2~5はまぁまぁできている?のに、1がクリアしていないって不思議というか・・・
息子の場合、現在の理解力に任せるだけでは受験の波に乗れないことがはっきりしている。
たとえば学校の授業の振り返りを家でしっかりするとか、勉強面で言うならそういったサポートが必要な状況なので、受験範囲が学校で習う範囲以外にも及ぶような中学受験はありえないな。
とあらためて思うことができた。
今後、高校受験をするときには、自分である程度自走してくれるのっではないか?(親のサポートあまりいらないのではないか)とあまい期待。
個人的には、マンガに出てきたコウタくん一家は、「こうならないように気をつけよう」という見本だと思った。
お母さんはフルタイムのワーキングウーマンで、「4年生になって、学童保育にいられなくなるから」との理由でコウタくんを進学塾に入れてしまう。コウタくんががあまり志望校や勉強そのものに意欲がないうちから。
だから、特に最初、あまりコウタくんは自主的に勉強しないしね…
最後何度も受験に落ちて苦戦していたけど、本当に志望校全部落ちてしまったらトラウマになったのではと考えると、恐ろしい。
私もおそらく、息子がもっと聞き分けがよかったら(笑)やっていたであろう未来。ただ、流れで取り掛かるには、やはり中学受験はあまりにも子どもにとって過酷ではないかと思った。
本の最後には、中学校にあがった4人の子どもそれぞれのその後が書かれており。
スマホを持ったことをきっかけに勉強しなくなる、彼氏に入れあげる、いったその後も。
中学受験を乗り越えたからと行って、順風満帆というわけでもない様子がわかり、あらためて、中学受験って本当に必要なものなのか考えないといけないと思った。
個人的には受験後の子どもたちが(受験失敗組も含め)それぞれトラウマ無く人生を歩んでいくことを願う。
