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2010年1月。日本語学校時代、クラスのスピーチコンテストのために書いた原稿。よく考えてみると日本語学校に通ってた時に書いた文章はこういう話ばかりだったかも。卒業文集に入ってた。

上級クラスになってからは作文の時間があまり好きじゃなくて、
課題もほとんど提出しなかったり、遅れたりしていた。
それでも、これを書く時は、まあ楽しく書いてたと思う。

内容としては、
漫才について同じ留学生たちに紹介するというコンセプトだった。
なんか最後の締め方がちょっとおかしい感じもする。(笑)

日本にきて1年4ヶ月過ぎて、NSCに願書を出す前に書いた文章だから、
どういう考えを持って漫才師になりたいと思ってたかが伝わってきて、
恥ずかしいけど面白い。

(書いてた当時は知識が浅いし、文章力もあまりだったから、ちょっと間違ってる情報やおかしい表現があるかもしれない。)

題名:漫才!やっぱ好きやねん!

 マイク一本で勝負する漫才。みなさんのは日本のお笑い、漫才を見たことがありますか。
 今私がもっとも興味を持っていること。それが漫才です。
 漫才は日本だけにある、お笑いジャンルの一つです。韓国にはありませんから、はじめて見た時、本当に変な感じでした。
 多分多くの留学生は漫才を見たことがないか、見たことがあったとしても、何が面白いのか分からなくて笑えなかったのではありませんか。私もはじめてはそうでした。
 漫才のやりとりは言葉にスピードがあるので、私は以前日本語の勉強をしていたのに、聞きとれないことが多かったのです。そしてどこで笑えばいいのか分かりませんでした。
 多分そういう理由で多くの留学生は興味がわかないのではないでしょうか。
 でも、それになれてきて、楽しめるようになったら漫才は本当に面白いです。
 漫才の魅力と言えば、まず、言葉だけで人を笑わせること。最近はコントが少し入る場合もありますが、基本的には言葉で勝負します。ネタは芸人自信が体験したことであったり、人に聞いたことであったり、想像や妄想などで、ボケとツッコミのかけ合いです。
 そこが漫才の一番の魅力ではないかと、私は思います。そして、ボケとツッコミという役割が分けられているのが漫才で際立つ特徴です。漫才のコンビは一回ボケとツッコミの役割が決まったらずっとそれでいくので、他のバラエティー番組に出る時にも、自分の役割を守ります。
 では、ボケとツッコミについて考えてみましょう。広辞苑で調べてみるとボケは「漫才で、間の抜けたことを言って笑わせる役の者」ツッコミは「漫才で、話の筋を進める役の者」と出ています。言葉通りボケが間の抜けたことを言ったら、ツッコミは話を進めるためにつっこみます。
 では、つっこむ言葉にはどんなものがあるのか、みなさんは知っていますか。よく使われているものをあげてみると、「なんでやねん」「やかましいわ」「どっちでもいいわ」「いいかげんにしろ」などです。
 そして、私はもうなれていますが、芸人がつっこむ時。頭を叩いたりするのにあまりなじめないと言っている留学生もけっこういます。特に韓国人の場合は頭を叩くことがとても失礼なことという認識があるので、「ちょっといやだ」と思う人もいるようです。
 でも、私はそれも文化の違いで面白いと思います。
 次は、漫才師の登竜門「M-1グランプリ」というコンテストについて話します。
 「M-1」は2001年から毎年12月に行われるコンテストで、優勝者には賞金1千万円が与えられます。そして毎年ブレイクする芸人を輩出し、日本で漫才がどれだけ愛されているのか、証明してくれています。
 今うれっ子芸人の「オードリー」「チュートリアル」「ブラックマヨネーズ」なども「M-1」を通して有名になりました。それで漫才を目指す新人のお笑い芸人にとって「M-1」は夢の舞台で、2009年にはなんと4600組以上エントリーしたようです。私もその一組で、これからもそこを目指してがんばるつもりです。
 みなさん、どうですか。漫才についてすこしでも理解していただけたでしょうか。日本国民に愛されているお笑い、漫才。みなさん、私と一緒に一度見にいきませんか。
 漫才、やっぱ好きやねん。