智side----


★★★


「紺野美織、か・・・」


あの雨の日から1週間くらいたっていた。

彼女からの連絡は・・・ない。

スマホの画面を見て大きくため息をつく。

・・・俺は恋する乙女か!


[なーにニヤニヤしてるんですか(笑)]

「わ、ニノか(驚)」

[オジサンがニヤニヤしてるなんてめずらしいからw]

「いろいろあんの!」

(例えば、女の子のこととか・・・ね)

今度は、相葉ちゃんかい。

「もーほっといて!」

[(ちぇー)]

ほらほらと、翔くんと潤くんがなだめる。

・・・あんまり詮索されるの好きじゃねーんだよ。


{あんまり、気にしないほうがいいよ}

〔あの二人だしね(笑)〕


『嵐さーん、スタジオ入り、お願いしまーす!』


{今日、飲みに行きますか?}

「いいっすか?」

{もちろん、何年付き合ってんのよ(笑)}

「あざーす。」


収録終わりによく行く渋谷のおしゃれなBarに来てた。

ここは、地下にあるし個室があるから目立つことはなかなかない。



先週出逢った彼女の話を翔ちゃんにした。

ふんふんと頷きながら話を聞いてる。


{で、智くんはどうしたいの}

「どうしたいって言われると・・・」

どうしたい・・・か。

彼女を見たときに、一目ぼれのような感覚に陥った。

今まで付き合ってきたどの女の子よりもきらきら輝いていた。

だけど、彼女を巻き込む自身がない。

『芸能人の彼女』というレッテルの強さは嫌でもわかる。

公でデートはできない、手もつないで歩けない。がまんしてもらわなきゃいけないことばかりだ。


「ソレデモシアワセニデキル?」

嫌というほど言われてきた言葉。


{俺はさ、素直に言葉を伝えるほうが大事だと思うのよ。

もちろん、考えるのも大切だと思う。でも、考えてるだけじゃどうしようにもないじゃん?

やってみなきゃ、わかんねーし。}

ごもっともだ。

「だよな・・・」

{智くんらしく、ね!}

「おう!」

{ま、のもーや!}

「いぇーい!」

その日は朝まで二人で飲んでた。

それから・・・それから・・・?

やばい、記憶がない!

しかも、ここ、どこ?

女の子の部屋?

洋服は・・・ほっ。

隣にスヤスヤと寝息を立てて眠るきれいな顔・・・。

かわいーなー//

って、美織ちゃん!てことは、美織ちゃんの部屋?

な ん で !?


★★★