美織side




★★★




『お疲れ様でーす』




今日も、定時には上がれなかった。




時計は午後8時。


一人でコンビニ弁当かなーと考えていたとき、


電話が鳴った。


ディスプレイに表示される名前は、「大野智」


震える手で通話ボタンを押す。




「はい、もしもし」


{あ、紺野さんの携帯ですか?俺、櫻井翔って言います}


「え、あっ、はい・・・」


って、え゛ー!


{今、智くんと飲んでるんだけど、ちょっと酔い方尋常じゃなくて。


俺が送っていってもいいんだけど、顔だけ見てってもらえませんか?}


なんで、そんな・・・。確かに会いたかったけど。


あの雨の日から、テレビで見るたびに違う見方をしてしまう。


そんな自分にヤキモキしていた。


{とりあえず、渋谷の○○ってとこにいるんで!じゃ!}


うわー!切られた! 




ってことは、来いってことだよね。


期待・・・しても・・・いい、かな?




指定されたお店に行くと、陰からめがねをかけた櫻井さんが手招きをしてくれた。


{申し訳ない!俺、これから取材入っちゃって、すぐに行かなきゃいけないんだ。この酔っ払いは、どーにでもしていいから。w}


「はぁ・・・」


{じゃあ、あとお任せします}


あぁぁぁ 行っちゃったし(泣)




どうしようかなー。


とりあえず、起こすか。


「大野さーん、大野さーん」


お き な い!


「智くん、智くん!」


だ め か・・・


ゔーん…ゔーん…
考えた末、とりあえずうちに連れて帰ることにした。
タクシーでも、グッスリ…
寝顔は天使みたいでかわいいのになーって思いながら見つめて見る。
そうこうしているうちに、自宅の前につき、わたしの肩に彼の腕を掛け、なんとか家まで連れて来た。

ベッドに寝かせようとしたら、
不意に腕を掴まれた。
「み…おり…ちゃん…」
【えっ…?】
"zzz..."
…なんだ、寝言か。
でも、呼ばれるとなんだかくすぐったい。
こんなのもいいなーと彼の寝顔を眺める。
まさかこんな形で、このセミダブルが活かされるとは…。
願ったり叶ったりかな。

ソファーじゃ、硬くてねれないし、申し訳ないけど、隣で寝ます(。>0<。)

おやすみ…。

★★★