今季のドラマで最高に面白かった、

NHKの「大奥 」が、最終回を迎えました。

終わってしまった😭



よしながふみの漫画が原作ですが、私は読んだことがありません。

なので、どんなストーリーか、全く知らずに、

毎回どうなるのか、とハラハラドキドキで楽しむことができました😊

毎週とても楽しみに見ていたので、大奥ロスになってます😂



医療編





幕末編




この「大奥」は、江戸時代に、若い男子だけがかかる赤面疱瘡という病気のために、男子が少なくなってしまった、男女逆転パラレルワールドを描いたストーリーです。



最初は、男女が入れ替った世界というので、変な奇想天外な話なのかと思って、期待していませんでした。



冨永愛さんが8代将軍吉宗を演じると知って興味が湧いて見てみたら、すごく面白かった。

冨永愛さんは、身長178cmもある、一流モデルなので、着物姿の立ち姿がキリッとして美しい。

女優さんではないのに、将軍吉宗としての威厳に満ちた演技は素晴らしかったです。






黒い着物がカッコいい✨



3代将軍家光を演じた、堀田真由さん、万里小路有功を演じた福士蒼汰さんも素晴らしかった。無理やり大奥に連れてこられた2人が、悲しみの中で心を通わせていく所に、涙しました。








このお二人は、最後に今までの登場人物の回想シーンが出てきた時に、また登場して、「大奥は、出口のない悲しみも、この上ない喜びもあった」と語り合う。



福士蒼汰さんは、後に胤篤・天璋院としても二役を演じました。

私は、福士蒼汰さんが朝ドラ「あまちゃん」に出演した時からファンなので、この「大奥」で重要な役で二役で、また見られるのが嬉しかったです😊

素晴らしい演技で、彼の代表作になったのではないでしょうか😊



政略結婚であったけれども、家定と次第に心を通わせ、愛し合うようになったのに、家定が妊娠中に亡くなってしまうという悲劇。

また泣いてしまいました😭

代々の女将軍は、悲劇的最後を迎えた人が多かったですね。









その後、公武合体で、和宮が降嫁してきたが、将軍家茂は、弟の身代わりの女だとわかっても、優しく接して、「宮様は世の光」だと言って、和宮の頑なな心を和らげて、女同士で仲良くなっていくところも泣けました😭








家茂が体調が悪いにもかかわらず上洛する時に、和宮は「行かんといて」と必死になって懇願したが、家茂は、「お土産を買ってくるから」と京都へ行ってしまった。



その後、家茂が亡くなったと知らせが来て、和宮は、お土産の着物を羽織って号泣😭😭😭

このシーンは、ものすごくかわいそうで、私も号泣してしまいました😭😭😭



江戸末期、開国か攘夷か、という時代。

勝海舟と西郷隆盛の会談に、和宮が現れて、西郷隆盛と談判して、江戸城と江戸の町を守り、無血開城の大政奉還がされることになった。



この時の和宮がカッコいい😳

西郷隆盛が、女将軍がこの国を治めていたから、欧米に比べてはるかに劣る恥ずかしい国になってしまった、と言ったのに対して、女将軍は、代々、国と民のことを第一に考えてきた、女が江戸の町を作ってきたのだ、世界に誇れるこの江戸の町を、滅ぼさないでくれと訴えた。



この原作はどのくらい史実に基づいているのか知りませんが、大政奉還に、和宮が重要な役割を果たしたんですね。

驚きました。

岸井ゆきのさんの、演技も見事でした。

西郷隆盛役がネプチューンの原田泰造さんだったのは笑ってしまいました😅



時代が前後しますが、医療編では、村雨辰剛さんが、医師として、赤面疱瘡を無くすために江戸城で奮闘したのに死罪となり😭、平賀源内役の鈴木杏さんも各地を回ってワクチンを作るヒントを見つけ出して命がけで頑張ったのに、権力欲のために命を奪われた。

あまりにも酷い😭😭😭



大奥総取締となった瀧山を演じた古川雄大さんは、よく知りませんでしたが、「ハヤブサ消防団」に、ソーラーパネルの営業マン役で出られてました。舞台などで活躍されてる俳優さんなんですね。

迫力ある艶やかな花魁姿に驚きましたが、武士役も、美しくて威厳があり、とても似合っていました。









大奥が最後を迎える時に、瀧山が、天璋院をお見送りしない、と言った時、大奥と共に自分も最後にするつもりなんだと思いました。

自害しようとしたものの、天璋院の懐中時計のおかげで助かり、ドラマの最後にも登場します。





大奥様が終焉を迎えたところで、このストーリーは終わるのだろうと思っていましたが、ラストシーンは、明治3年、アメリカへ向かう船の上だったので驚きました。





そして最後に、アメリカに留学する最初の女子、後の津田梅子が登場。まだ6歳だったんですね。



天璋院が、その女の子に、「あなただけに教えであげましょう。実は日本を治めてきたのは女性だったのです。私は御台所だったのです。」と話したのがラストシーンでした。

津田梅子は、後に津田塾大学を創設し、新五千円札の肖像画になった女性です。



明るい未来への希望を抱かせるようなラストシーンが良かったです🥰



大河ドラマ「どうする家康」は、最初は見ていましたが、つまらないので見るのをやめました。「大奥」のほうがずっと見ごたえがあって良かったです😊



このドラマは、原作が素晴らしいのはもちろん、森下佳子さんの脚本と、キャスティングが、素晴らしかったと思います。

どの役も、俳優さんの演技が、これ以上は無いと思われるほどの、見事な演技でした。

録画したので、また何回も見て楽しみたいです。



話が逸れますが、西郷隆盛の言葉「女が治めていたから、恥ずかしい国になった」には、カチンと来ました。

今の日本は、ずっと男性が首相となってきましたが、全然良くなってない。

コロナ禍の頃に、外国の首相や大統領をテレビでよく見ましたが、台湾やニュージーランド、フィンランドやEUの委員長などは、女性でしたね。

台湾もニュージーランドも、対コロナ政策がうまく行っている国でした。

それに比べて、日本は、ジェンダー平等が遅れていて、コロナ対策ももう一つでしたね。



「大奥」は、男女逆転パラレルワールドを通して、ジェンダー問題にも関わるストーリーだと思うので、「大奥」を通して、これからの日本も、もっと女性がリーダーとして活躍できる国になってほしい、と思ったのでした。