宮城県大崎市長が「災害級の事案」として 自衛隊支援を国に要望――。 

だが、これは行政の怠慢を覆い隠す短絡的な発想だ。 

 

現場では、イノシシ対策用のくくり罠に 米ぬかやおからを撒くなど、 

クマを誘引する“禁止すべき餌付け行為”が 常態化している。 

 

宮城県ツキノワグマ部会(令和4年8月開催)では、 錯誤捕獲の約7割がクマであり、

その中心に大崎地区の問題があると指摘されている。

 

隣の黒川地区の支部長はこう証言 

「普通、撒き餌は米ぬかを使う。 中には米ぬかとおからを混ぜる人もいる。 うちでは禁止しているが、それを破った人は 確実にクマがかかっている。 米ぬかを山ほど置けばクマは必ず来る。 夏場にやられたらアウトだ。」 

宮城県特定鳥獣保護管理計画検討 評価委員会ツキノワグマ部会(R4.8)

👉 https://pref.miyagi.jp/documents/24283/r4_kuma_giziroku.pdf 

 

それから2年以上経つ今も、 県も市も、この構造的問題を是正した形跡はない。 

花巻猟友会のように、 自然再生と共存を理念に据えた地域と比べれば、

 あまりにも浅はかで稚拙。 

しかもこの姿勢は、 「乱獲に反対し、共存を重視する」 

大日本猟友会本部の意向にもそぐわない。 

現場が理念を忘れ、政治的圧力に流されている。 

 

錯誤捕獲を放置し、 行政自らが誘引要因を放置したまま、

「災害級」と叫んで自衛隊を呼ぶのは 責任転嫁以外の何物でもない。

必要なのは軍事力ではなく、 行政指導と科学的管理。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/259247833b027ed9c51eec5aafd76646bb9ef251