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●知的な英語、好かれる英語

知的な英語、好かれる英語


年末年始、普段よりは時間がとれたので、最近、日本語の本2冊、英語の本1冊(これは前から読んでた本)を読み終わった。若い人(っていう言い方が年寄りくさいなー)は、どこに行くのもモバイルで音楽、ゲーム派かもしれないけど、本もいいもんですよ。これは2日で読み終わった一冊。日本語だし(笑)読みやすい文章なので、ぐいぐい読めるから、時間がもっととれる人なら1日読み切りコースだね。


英語をこれから勉強する人、今、勉強中な人といった英語に興味がある人は勿論、英語を使わないといけないことがあるけど、もう、緊張しまくってどうしていいんやらわからない、英語の上達抜きで、もう少し気楽に海外旅行できるようになりたい英語初心者から、語学留学して、アメリカに何年も住んでいて、日常会話には困ってない(と自分では思っている)人も、一度読んでおいて損はない。


例として挙げられている英語の文法やら単語やらは極めて平易で、TOEICのスコアアップのために英語を勉強するといった類ではない。英語で人とつきあっていく上で、何かと役に立つポイントが実に的を射て実例とともに列挙されている。アメリカでのソーシャルスキル(社交技術)が身に付く本なので、英語じゃなくても、その他の言語の国、ひいては日本の社会でも気持ちよくコミュニケーションするのに参考になるポイントは多いと思う。


ひとつ、旅行者にもこっちで暮らしている人にも関係がある、ショッピングについて書かれた部分を中略しつつ引用しながら紹介すると、




レストランと同じように、個人のお店に入ったらまず店員と視線を合わせて「Hi.」あるいは「Hello.」と笑顔で声をかけましょう。

~ 中 略 ~


来た、来た。そっとしておいてほしくても、どのみち店員は必ず声をかけてきます。ここで日本人は、判で押したように「Just looking.(見ているだけ)」とはき捨てるように言います。もちろんこれでも通じますが、ぶっきらぼうで冷たい印象の答え方です。

「I'm just looking. Thank you.」

と、最後にサンキューを加えて穏やかに言うだけで「ちょっと見せてもらっています。ありがとう」と、優しく上品な印象に変わります。

~ 中 略 ~


いざ試着はしたものの、やはり買わないということになっても、少しも気後れする必要はありません。こそこそと目立たないように出ていこうなどとはせず、

「Thank you. I'll be back.(ありがとう。また来ます)」

と言って、堂々と出ていってください。

≪スマートなショッピングの心得≫(p.146~157)より




てな感じ。どうでしょう?ひとつとして難しい英語は出てこないけど、知らないと、恐々お店に入ってどぎまぎしながら商品を見て、買わない場合、気まずい思いで店を出なきゃいけなかったのが解決。英語慣れしてるけど、ソーシャルスキルが身に付いてない人は、気付かないうちに相手にすごい嫌~な印象を与えてたりしてたかもと反省。次から気持ちよく、スマートにショッピングができていいよね。


かれこれ在米12年を迎える私にとっては、「ぎょっ!そうだったの?しらんかった!!」という驚きの新事実はなかったけど、“Thank you”と‘Please’の大切さ、“You know”など、無意識のうちに連発してしまう言葉によって相手に与える印象のこと、いろいろ「そうよねー。気を付けなきゃねー」と反省したし、知ってるものの毎回は実践してなかったようなことが「絶対やるべき」とクリアになってすっきりした。


日本の本は、日本に帰った時にまとめ買いするので、こっちではほとんど買わないんだけど、割高プライス(約2倍!)でも買って良かったです。



■『知的な英語、好かれる英語』NHK出版 生活人新書/田村 明子 (著)

●秘伝 発酵食づくり

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味噌、酢、果実酒、ヨーグルト、パン、日本酒etc. 発酵食に興味があって、『秘伝 発酵食づくり』(著:林弘子)という本を随分前に買って、ざーっと読んだものの、実践していなかったんだけど、去年の暮れに、ようやくこの本に習いながらお味噌作りに初挑戦した。


この本には、麹づくりに始まり、麹を使って作る甘酒、塩辛、ニシンやイワシの麹漬け、そして、いろんな材料を使って作る味噌、酢、お醤油、干物、バターやチーズなどの乳製品といろんな発酵食の作り方が端的に載っている。一冊でいろんな発酵食が作られるお役立ち本。


例えばお酢でも、雑穀酢、果物(リンゴ、ミカン)酢、ワインビネガーといろんなバリエーションがあって、リンゴの話が出たら、リンゴのキムチ、リキュール風シロップの作り方にまで話が展開しておもしろい。基本をおさえた上で応用編にも触れられているから、自分で工夫して作っていく時にも役に立ちそう。


で、まずは試しに超短期3週間~1ヶ月コースのお味噌を、ほぼ書いてあった通りに作ってみたよ。


家庭で味噌仕込み中
大豆を茹でるのに時間がかかるのと、仕込んですぐ食べられるワケじゃないから気長に待つのが心理的にたいへんなくらいで、作り方としては至って簡単。大豆を水でもどして、気長に茹でて、つぶしてから塩と麹を混ぜて塩切りしたもの(過剰発酵を抑える)を混ぜて、重しをしてねかせる。


中フタをして、重し1キロって書いてあったけど、そんな仕組みの容器がないので、間にサランラップをかませて、使い終わった麹の容器が手頃な大きさだったのでそれをのせて、水を入れて1キロにした瓶を入れておいた。


今日でだいたい3週間。味見したら、甘口でちゃんとお味噌の味だ!うれしい~!感動!本によると、超短期熟成味噌は甘いんだそうなので、ばっちり成功なのでは。うむうむ。美味しい!


このお味噌で今日はランチにお味噌汁を作ったんだけど、ダーリンに「ホームメード味噌で作ったミソスープだよ!」と言っても、どうもあまりピンときてないみたいだったんで、ちょっとがっかり。この手の喜びは、主婦同士じゃないと分かちあえないのかもね。


それでは公開、よっちゃん味噌。


超短期熟成手作りミソ


粒が粗いけど、本物のお味噌みたいよね?ていうか、お味噌だよ~!!あと1週間くらい重しはしたままにして、その後は冷蔵庫で保存することになるんだけど、お味噌様をこれから長期間おおさめするにあたって、このチャイニーズファーストフードのテイクアウト用容器ってのが気に入らないので、入れ物を早急に調達せねば。


この調子で、次はお酢を作ろうと思っております。いやぁ、楽しいねぇ。2006年、なかなか幸先のいいスローライフぶり♪早速このお味噌を使って食べたランチの模様は、コチラ→「手作りミソで早速お味噌汁♪和風ランチ定食」 in ニューヨーク・スローライフ



『秘伝 発酵食づくり』著:林弘子、発行:晶文社

●台所でつくるシャンパン風ドブロク―30分で仕込んで3日で飲める

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さて、これは何のセットでしょう?本のタイトルに書いてますが(笑)シャンパン風ドブロク、つまり、発泡性のにごり酒をおうちで簡単に作るセット。これらに加えて、イースト、ヨーグルト種菌、もちろんお米、少ない水で炊飯器で炊くために日本酒少々がいりますが、酒蔵がやってるみたいな手間なしで日本酒が造れてしまうのですね。
この本、随分前に日本に帰った時に発見して、一度作って、大成功したので、最近また久々に作ってみた。


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こんなん。数グラムっていう微妙な重さが計量できなかったもので、ヨーグルトの種菌を入れすぎたのか、えらくヨーグルト味なお酒になっちゃったけど、、、手作りした愛で盲目。爽やかな酸味がおいしかったって言っちゃう!(笑)


作り方、拍子抜けするくらい簡単。『台所でつくるシャンパン風ドブロク—30分で仕込んで3日で飲める』を12ページ(うち半分は説明写真)読めば、ホントに30分で仕込み完了。本の残りのページは、本格的な日本酒の場合の作り方とか、日本酒の歴史とかワインやビールの家庭での作り方、自家醸造酒解禁への主張文とかが納められている。


ネットでサーチすれば、だいたいの作り方はわかるけど、著者の山田陽一さんが試行錯誤を繰り返したからこそ辿り着いたやり方に習うと、お米を蒸さなくていい、広げて冷まさなくていい。だから本当にお手軽仕込み。


自分で作ってみると、これまで読んでも脳にとどまらなかった日本酒のでき方がよく理解できてよかった。勉強になりました。最近、発酵食ブームがわが家ではおきていて、実は、今、簡単バージョンのお味噌を仕込み中。あと1週間くらいでできあがりの予定。それについては、次の記事にて。



『台所でつくるシャンパン風ドブロク—30分で仕込んで3日で飲める』

◎色鉛筆のイラストが優しい、Ladybug's Birthday

絵本レディーバグズ・バースデー


写真の絵本はうちの相方ダーリン画伯がイラストを手掛けた『Ladybug's Birthday』で、ぬいぐるみはデザインbyダーリン。というと、みんなから、「子供好きなのねぇー」とか、もっとダイレクトには「子供はいつ?」とか言われるけど、別に特に子供が好きだから彼は子供向けのイラストを描いてるわけじゃないのです(笑)そういうと、みんな意外に思うみたい。


勿論きらいじゃないし、子供を見るとかわいいなぁって思ってるし、子供の教育にもお互いすごく関心があるけど、自分たちの子供が欲しいという気持ちはないのです。子供のおもちゃとか絵本とかアニメとかが好きなのは、純粋に消費する当事者として好きとか、クリエイターとして好きなのですね。アーチストって、まぁ、誰かのために、これがどう役に立って・・・っていう作ったモノのその後のことを目的として創作活動をする人もいるかもしれないけど、大体は、その作ってるもの自体が好きだから作ってる、制作自体が目的なんじゃないのかなと思う。


ダーリンは、子供向けのイラストに関しては、『Ladybug's~』を見て「こんなタッチで」と依頼されることが多いので、画材がいつも色鉛筆でたいへん。上から塗り直したりできないし、画面を全部ぬりつぶすのに、まぁ、背景は太い筆でだーっとか、コンピュータみたいに1クリックでパってことがあり得ないので、延々と一日息止めて塗りつぶしていくというような作業をしないといけなくって、も~んのすごい時間がかかる。世間ではヘタウマタッチの線画だけで勝負している人もいるというのに、なんたる違い・・・。一旦仕事が入ると、一日中電動鉛筆削りの音が「がーっ!」・・・・・・・「がーっ!」とうち中に響き渡ってます。


原画を初めて見た時、私は超感動した。一緒に住む前の年のクリスマスプレゼントにこの絵本の原画を額入りでもらったんだけど、ピュアで綺麗でため息でうっとり。あ、2人で
初めて一緒に過ごしたクリスマスだったしー、あはは~(笑)いや、身内なのを抜きにしても、すごいかわいいよ!


絵本のストーリーは、テントウムシ Ladybug ちゃんが誕生日なので、自分ちでパーティーの準備をしていて、そこをいろんな虫たちがプレゼントを持って訪れて、最初は喜んでるんですが・・・、さ~て、どうなるんでしょう??!!


文章は英語だけど、4~8歳児向けなので英語初心者でも簡単だし、もしもわからなくても、薄い本なので、ちょっとの努力で読破できるの間違いなし。子供の時からお子様には英語をってご家庭も最近は多いかと思うので、そんな方々には親子で見てもらえたらうれしいです。英語がわからなくても、絵がきれいで、いろんな虫が登場するので、楽しめると思います♪




絵本表紙
『Ladybug's Birthday』

ソフトカバー(→amazon.co.jp:525円)

ハードカバー(→amazon.co.jp:1147円 )


ダーリンのサイトの中央のウサギをクリックすると、『Ladybug's Birthday』のイラスト(右の小さいイラストの1~4)がご覧いただけます。


もう一作


『Elemenopee』(→amazon.co.jp:1,358円)


こちらは飛び出す絵本で、アルファベットがいろんな職業人になってます

●ちゃんと育つよ。ベランダ・ミニ菜園

ちゃんと育つよ。ベランダ・ミニ菜園


日本に里帰りした時に、姉が本をたくさんくれました。そのうちの一冊『ちゃんと育つよ。ベランダ・ミニ菜園』、タイトル見ただけで飛びついちゃったよ。帯部分には「なんとキャベツやジャガイモまで実るんです」というとどめのコピー。本を開いたら、「そう、そう!こういう情報なのよ、私が必要だったのはー!」で、一気に読んじゃいました。


文庫本なんだけど、カラー写真いっぱいだし、元時計のデザイナーだった著者のたなかやすこさんのイラストもかわいいし、育て方の情報が役にたっただけじゃなくて、ベランダ栽培ならではのエッセイ部分が、読んでいて楽しかった。


うち、ベランダがなくて窓際ガーデンなので、もうひとつ小規模なんだけど、すごくやる気が沸いた。


去年、ここ、ブルックリンに引っ越してきて、生まれて初めて植木鉢やら土やら買って(運んだのは同居人。ごくろうさま♪)何かと自分で植えてみたんだけど、失敗ばっかりだったの。種を買って、袋に入ってる種、残るのがもったいなくて全部蒔いたら、当然だけどいっぱい芽が出てきてしまい、間引くのがしのびなくてほったらかしにしてたものだから、育ちが悪かったとか、朝起きてカーテン開けるのが遅くて床に置いてた鉢に日が当たってなかったとか。ガーデニングの知識以前のお話のような気もしますが(笑)


何が良いって、この本には、農薬や化学肥料を使わないで、プランターで野菜を育てるノウハウがいっぱい。例えば、コンパニオン・プランツってご存じでした?



p.110から引用
「コンパニオンプランツを知ると、あなたの上級ガーデナー」

トマトやナスなどを育てるとき、私は、

化学肥料や農薬を施す代わりに、

根元付近に、バジルやパセリ、

ニラを植えます。それらの植物は、

生長を助け、病害虫を予防する働きを

してくれるから。このように、ひとつの場で

共存して助け合うコンパニオンプランツ、

上手に利用して野菜を元気に育てましょう!


感動。おお~。そうなんだぁ。育てましょう、育てましょう!手間なしエコロジーライフが大好きな私にぴったりの農法。バジルとトマトとナスが、育ってる時点で助け合ってるなんて、もう、縁というか、運命というか、感慨深いなぁ。生まれた時から美味しい関係だったのね。自然はすごい。そして、それに気付いた昔の人もエライ。


本と一緒に写っているのは、去年、種を植えたものの、ずっとしょぼしょぼだったローズマリー。私が日本に帰っている間にすくすく育ったもので、帰ってきて私が驚いた時、同居人はすごい自慢げでしたとさ。


成果の程は、、、


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ベビーリーフ・レタス(メスキュラン、ミックスグリーン)


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タイム(その他、ハーブは、オレガノ、ミント、セージ、ローズマリーがしっかり根付いて繁りました。


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2005年夏、窓際のトマト


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収穫。ひと夏でグリーンで間引いたのも入れたら1つのプランターから15個くらい採れました♪

●やっぱり美味しいものが好き!

やっぱり美味しいものが好き


日本に里帰りした時に、いろいろ買った本の中の一冊を読み終わった。郊外ライフは、電車に乗っている時間に本が読めていいね。マンハッタンに住んでいた時は、どこに行くのも徒歩か自転車(アップタウンの遠いところでも小一時間かけて行ってたもんなぁ)だったんで、日本にいた頃と比べて読書量が極端に減ってたけど、ブルックリンに引っ越して回復した。


というわけで、快調に読み終わった本、『やっぱり美味しいものが好き』が面白かったのでご紹介。著者はファッションマガジンのヴォーグのフードライター/料理評論家/美食家のジェフリー・スタインガーテン。


この人の料理に対する執着心、研究心、歴史的、科学的切り口にユーモアを散りばめた考察力、いろいろ実験するだけでもすごいけど、その徹底ぶり、もう、どれをとってみてもすごいので感心しつつ、笑っちゃいます。尊敬。トロについて調べていたら、マグロ釣りにでかけちゃうし、家庭でおいしいエスプレッソを飲むために14台のエスプレッソマシンをメーカーから借りてきて実験するし、もう、どこまでやるねん!とつっこみいれたくなる。


トロ、塩、バゲット、ショコラ、ウェディングケーキ、ポテトグラタン、ブーダンノワール(豚の血入りソーセージで、このためにフランスまで行って豚屠殺の儀式にまで参加し、その後、自分たちで実際に作る)、エスプレッソ、ピザ、パルメザンチーズなどを取り上げていて、全22話構成。どれもお話として面白いし、16のレシピも載っていて、中には、アラン・デュカスのテュイル(薄くて丸まったクッキー)やピエール・エルメのホットチョコレート他、有名シェフや有名レストランのレシピの応用版が含まれていて得した気分。


ジェフリー・スタインガーテンは、ニューヨーク在住なので、フランスの話とともにニューヨークの話も出てくる。私にはとても親しみが持てた(ちらほら固有名詞のカタカナ表記に違和感があったけど)。


食は、料理というクラフトだし、調理という化学だし、その背景には文化やお国柄や歴史がひかえている。どこまでも深くて面白い、ということを教えてくれる、楽しませてくれる本だった。「やっぱり美味しいものが好き」な人にお薦めです。




●『やっぱり美味しいものが好き』


●『すべてを食べつくした男』


◎原書『It Must've Been Something I Ate』

 ペーパーバックハードカバー




≪おまけ≫

カバーがチーズだったので、ここぞとばかりに私のお気に入りのおろし器と一緒に撮影。マイクロプレーンのチーズグレーターなんだけど、これ、パルメジャーノはもちろん、生姜やニンニク、チョコレートとか、しゃぁ~~っとすごい簡単に力なしでおろせてびっくりするよ。プロにもよく使われてます。

●器と料理

器と料理


料理にしてもアートにしても、写真がメインの本って、和書、洋書かかわらず、ぱらぱらっと眺めて終わりということが多い(それでもすごくためになると思うから買う)んだけど、これは隅々まで一文一文飛ばすことなく、じっくり読んでしまった。全174ページ、160ページまではカラーの本で、分厚い本ではないけど、写真だけざーっと見て、もう一度読み返して、読破するには結構時間がかかった。非常に密度の濃い本。


タイトルが『器と料理~新しい器づかいの極意』で、内容もそのままそういうことなんだけど、構成がおもしろい。15人の陶芸作家の作品にイタリア料理、日本料理、中国料理、それぞれの世界で第一線で活躍する3人の料理人、日高良美、野崎洋光、河田吉功(敬称略)が、器と対峙し、料理を作って盛り付ける、そして、それぞれについて3人が自分の作品も含めて器のこと、仕上がりについて批評するというもの。器の写真→料理の写真とシェフのコメント→陶芸家の紹介と料理が盛り付けられた自作を見ての感想の三段仕立て。


どれも一流の人の作品なので、器や料理の写真だけでも見応えがある(ブログに載せた写真は写真が小さめのページで、1ページ全部写真っていう構成も多い)のだが、違う料理のフィールドのシェフ3人が、器を見た第一印象、何をどう盛るかを決めるに当たっての思考錯誤の過程についてのコメントが押さえられているのが素晴らしい。


眺めるだけでも楽しいし、和・洋・中の料理と皿、盛り付け方のジャンルとシェフの個性の比較がためになるし、私だったら何を作って盛るかなぁって想像するのも楽しい。


器は非常に個性的で、器というより、アートとして床の間に飾っておきたいタイプ(笑)から、どこのご家庭にも似たものがありそうなシンプルな椀やお重まであるので、「こんなユニークな形でもお料理に使いやすいものなのね」とか、「あら、お椀にパスタやワンタン、トマトスープ入れるのもありなんだー」と、日々の暮らしに役立つ。


そして、そして、巻末にはなんと各料理のレシピと各作家の作品問い合わせ先付き。いや~、この本、素晴らしい!こんなに沢山じっくり考えて料理を作った上に一品一品コメントもしたシェフもご苦労だったと思うし、それを全部まとめた学研の編集の人も、ライターの人も、大変な労力だったに違いない。すごい大作。素晴らしい本です。プロ・アマ問わず料理やフードコーディネーションに関わる人、器を作ってる人、器が好きな人は堪能できると思います。


あ、トトロはハニーからの誕生日プレゼントです(笑)




器と料理—新しい器づかいの極意

著:野崎 洋光、河田 吉功、日高 良実

出版社:学習研究社


↑↑

私が持ってるのはこれですが、改訂されたみたい。3年後に出された『器と料理 盛り付け秘伝』が、

大きさが少しだけ違いますが、

目次が全く同じです。

◎アメリカのSUSHIを日本の家庭に逆輸入!『Sushi American Style』

創作寿司の本:sushi american style


タプナードを作って、それでスシ・ロールを作ったつながりで、楽しいスシの本をご紹介。


アメリカで寿司は人気の日本食。というか、サンドイッチとかと並んで普通のデリで売ってるから、お手軽なランチのレギュラー・ポジションを既に獲得したという感じ。日本の寿司に使う伝統的な食材は、ニューヨークだし手にはいるけど、やっぱりお高かったりするので、アボカド入りのカリフォルニア・ロールを筆頭に、アメリカで馴染みのある食材を使った創作スシが生まれるのは、もっともなことだと思う。

『Sushi American Style』は、ロサンジェルスの「Rika's on Sunset」というスシ・レストランのシェフであり、テレビの料理番組にも出演しているトレイシー・グリフィス Tracy Griffith のレシピ&スシ教則本。スシを作るのに必要な道具と食材の説明が少々と、あとはだいたい見開きで片ページが写真、もう一方がレシピという構成。


ポップな巻き寿司と手巻き寿司、そしてこれまでsushiと呼ぶのは反則だと私は思うけど、驚くなかれ、デザート・スシに分けられた全48種のスシ、そして、9種のマヨネーズ&ソースのレシピが載っている。


例を少し挙げると、サンクスギビング・ロール(クランベリーゼリー、マヨネーズ、ローストターキー、セロリ、青ネギ入り)、コルドンブルー・ロール(チキン、ハム、スイスチーズ入り)、カウボーイ・ロール(ビーフステーキの薄切り、山葵マヨネーズ、ブルーチーズ、オニオン、ほうれん草入り)など。


巻き寿司の作り方を知っていれば、写真が豊富なので、材料リストだけ読んで、本文の英語は読まなくても十分作ることが出来る。この本、アメリカ人が初めて出版したスシの本。私は、何に関しても先入観や固定観念は持たず、いつも自由な発想ができるようにしたいなと思っているので、こんな無邪気で元気なお料理は大好きだ。


日本で何年も修行を積んで腕を磨いた職人さんが作る寿司は、勿論尊敬するけど、それはそれ、これはこれ。この本のサブタイトルは、「Easy Techniques 簡単な技術」「Everyday Ingredients 日常的材料」「American Flair アメリカ的なスタイル」。最後のアメリカン・フレアーを「自分流」に置き換えたら、これは、どの家庭料理にとっても大切なことだと思う。


こんなカラフルなお寿司なら、冷えた白ワインと一緒につまみたい。カフェなんかで出てきても良さそう。というわけで、お寿司をもっと気軽に家庭で楽しみたい方、カフェの創作メニューを一品増やしたい方、創作スシカフェをオープンしたい方(笑)にお薦めの一冊です!






◎Sushi American Style


著者:Tracy Griffith 洋書(英語)、ハードカバー、全144ページ(amazon.co.jpの情報、違ってます)、サイズ: 20x23.6x1.6cm


その他、私が読んだ(眺めた)スシの本







◎Sushi Modern


著者:Hideo Dekura 洋書(英語)、ハードカバー、全111ページ、サイズ: 23.8x24.6x 1.4cm

こちらも創作寿司だが、魚の裁き方、包丁の研ぎ方、握り寿司のレシピもあり。材料が日本だと入手しにくいものもあるし、作るのに技術が必要なレシピもあって、ところどころかなり上級者~プロ向け。

例:ブルーベリー・スシのハニー・チリ・ソース、マンゴー&キムチ握り、ブルーチーズとパスタラミのミルフィーユ・スシ

amazon.comで、カバー写真をクリックすると本の中身は少し見ることができます。



●寿司、プリーズ!
—アメリカ人寿司を喰う


著者:加藤裕子 和書、新書、全237ページ

アメリカにおけるスシの発展、普及ぶりが軽快に書かれていてぐいぐい読まされました。内容は、アメリカ在住者なら知っていることが多いが、それでもエッセイとして面白かった。


●すし・寿司・SUSHI


著者:森枝卓士 和書、新書、全215ページ

古代アジアの寿司から、現代日本に続く江戸前寿司やいろいろ地方にある寿司、そして世界中で拡大解釈されて広まった創作スシまでを、その歴史、文化的背景とともに取り上げている。読んで、東南アジアのナレズシ、日本の鮒寿司といった発酵系の寿司が食べたくなったが、未だ実現せず・・・。

◎いけてるフードスタイリスト:donna hay

ドナ・ヘイ


今日は、よっちゃんが大好きな料理本の紹介。ドナ・ヘイというオーストラリアを拠点に世界的に活躍するフード・スタイリスト&エディターの本。何冊も本が出ているので、私は全部立ち読み。買ったのはこの2冊だけなんだけど、いつか全部揃えるつもり。とにかく写真がお・しゃ・れ☆(日本でも既に有名?どうなんだろう。こういう時、海外生活が長いとトンチンカンだったりして、こわごわ。何いってんの、今頃という話題だったら流しておいてください T-T)


マーサ・ステュワートも、ウィリアム・ソノマも、あっちこっちの有名フード・マガジンも女性誌も、絶対この人を少なからずもお手本にしていると思う。写真用語で、シズルとか、空気感とか、曖昧にも思える表現でいう、あの、「なんかいい感じ」なの。どれもシンプルで、誰でも作れそうな料理なのに、とにかくおいしそう。全体的に写真は、ちょっと青に色が転び気味で、朝の光で撮ったのかなぁと思うんだけど、これは私の勝手な想像。


レシピも載ってるけど、私はレシピはほぼ読まない人なので、写真ばっかり見ている。(私の料理本購読の決め手は、8割が写真とブック・デザイン。)眺めているだけで幸せになる。そのくらい素敵な本です。あ、勉強にもなります。


彼女は、自然光撮影で、使うツールもトングと素手と、前にテレビで言っていた。ピンセットや待ち針とか使いまくりなフードスタイリングの世界の常識からすると、アンビリーバボーなのであります。細かいこと、わざとらしいことは全くやってないから、普段の料理の盛りつけとか、ブログのために写真撮るとか、見栄えをワンランク、センスアップしたい人にはとても参考になると思う。


日本だと彼女のような職業は、フード・コーディネーターっていう?ちなみにアメリカだと、このジャンルは、料理のスタイリングをやる人が Food Stylistで、テーブルクロスとか雑貨とか小物を集める人はProp Stylist と呼ばれている。property 小道具の略です。単語は簡単だけど、こういうのは専門用語なので難易度が高い。私は土・日集中のフードスタイリングのコースを受講して初めて知った。


ちなみに私はこのコースを受講して、私がやりたいのはスタイリングじゃなくて料理だと確信し、その後料理学校に行ったという経緯があります。いろいろ「へえ」というテクニックを学んだのはおもしろかったんだけど、口に入れられないものを使って食べ物を演出するということにとても抵抗を感じたのと、なんか、ちまちま面倒くさいなぁーと思った(もうこの時点で向いてない!)ので、その後深入りしてません。シンプルな方が、自然な方が、カッコイイと思うし。ドナ・ヘイさまのように常に自分のスタイルで仕事ができるんなら楽しそうだけど。


あ、でも、折角だから、私の記念すべきフード・スタイリングの写真を載せておこっと。


クラッカーとチーズとラズベリーのサンド
・・・ずばり、写真が普段より小さいのは、照明が黄色で暗かったので、きれいに撮れなかったからです。


課題で、講師の現職バリバリのフードスタイリストの方から、クラッカーとクリームチーズをプロモートするというお題目を与えらてやってみたもの。


私は見本としてわたされた雑誌広告のデザインがあまりに気に入らなかったので、ついでにフォントもレイアウトも変更して、それをプリントアウトして、写真を入れる部分に、縦長長方形の窓をあけたものを準備して持って行って、ここからのぞいてくださいとプレゼンしたら、講師の方から「この紙、もらっていい?」って言われたのであげた。一体、何を習いに行ったんやら(笑)




話それましたが、とにかく、Donna Hay ファンの一人として超お薦めなのです。本のサイズが約30センチX23センチと大判でオールカラーなので、見応えたっぷり。洋書だけど写真とレシピがほとんどなので、英語苦手でも楽しめます。現に私、読んでない ^^; 読みます、そのうち。きっと読んだ方がいいに違いない(笑)

















Modern Classics 1

Modern Classics 2


Flavors


The Instant Cook


Entertaining


New Food Fast


The New Cook


Off the Shelf

◎美味しいがわかる本:Zingerman's guide to good

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グルメな人にとってはバイブルとも言える情報がいっぱいの本、『Zingerman's guide to good eating』Ari Weinzweig 著
。オリーブオイル、ヴィネガー、パン、パスタ、西洋の米、チーズ、プロシュート、セラノハム、サラミ、スモークサーモン、塩、コショウ、サフロン、ハニー、バニラ、チョコレート、ティーと目次を眺めるだけで垂涎もの。


今、列挙したものって、プロダクト毎に明らかにものすごい違いがあるのだが、同時にものすごく種類が多くて、1つ1つ買っては味見していたんでは、一生掛かっても最高のものを食べ損ねてしまう恐れがある。世界中から美味しいものを集めたニューヨークのグルメセレクトショップ、「Zaber's やDean & DeLuca の歩き方」、そんな本でもある。


例えばオリーブオイルの章では、その歴史、種類、選ぶ時のポイント、値段の違いは何の違いか、保存の仕方、どれを買えばいいのか、オリーブオイルのできるまで、味わい方、地域別お薦めブランド紹介、日常的に使うオリーブオイルはどれがいいか、レシピといった項目で構成されている。私なんかの考えつく疑問は、読みさえすれば全部解決してしまう。


読んでいて、ほぉーー!っと思ったのは、チョコレートをいかに味わうかを説明している部分(p. 399~400)。まとめると、


1.カカオ豆のフルフレイバーを味わうためにはダークチョコから始める
2.何回かチョコレートを噛み、フレイバーの元を口内に放つ
3.噛むのを数秒 (チョコが冷たかった場合は数分) やめ、口の中でチョコを溶かす
4.この時、いいチョコはスムースな舌触りでなければならない
5.チョコの風味が舌の先から両サイドにゆっくりと広がる
6.いいチョコだとこの時点で過度でない甘味が感じられる
7.bitterness 苦みがあるのに気付く。もしかすると、ワインのような風味、酸味も感じるかもしれない。これらの味わいこそが安物のチョコレートでは味わえない良質のチョコレートの醍醐味なのである
8.飲み込んだ後、1~2分は次を食べない。最高品質のものは、おいしさの余韻が長く続く


あー、もっと早く知っていれば良かった!なんか、これまで食べたおいしいと思っていたチョコ、実はもっとおいしかったんだ。味わい尽くしてなくて人生、損した気分。もう一回食べないと!!


この本、素晴らしいのです。役に立ちまくり。食品に関する情報の質もだけど、味覚体験の文章による表現力の豊かさ、論理性の高さがとても勉強になる。全483ページ。まだ拾い読みしかしていないんだけど、わくわくしてます。もっと読書時間を作らないと!