楽曲を聴くと、別の物を連想することがあります。世の中には多くのヒット曲がありますが、その中には曲やアーティストよりも別の物を連想させるものも存在します。例えば、ザードの「負けないで」を聴くと、ザードのことよりも「24時間テレビ」のマラソンを思い出してしまいます。ランナーがゴールする際に会場で大合唱されるため、この曲は夏の終わりを連想させる楽曲となっています。元々はフジテレビのドラマ『白鳥麗子でございます』のエンディングで流れていた曲でしたが、その後センバツ高校野球の入場行進曲にもなりました。
もう一つの例として、布袋寅泰の「スリル」があります。この曲も内容的には素晴らしい楽曲なのに、江頭2:50が登場曲に使ったため、この曲を聴くと布袋寅泰よりも江頭2:50を連想してしまいます。
アーティスト的にはこれで良いのかと思うこともありますが、楽曲がリスナーの中に残り続けることは素晴らしいことです。しかし、一方で、楽曲が別の物と結びついてしまうことは避けられない現象でもあります。
例えば、岩崎宏美の「シンデレラハネムーン」を聴くと、ものまね芸人のコロッケを思い出します。コロッケが若い頃にこの曲でものまねを行っていたため、岩崎宏美自身も一時期この曲をライブで歌うのを避けていたという話があります。その理由は、この曲のイントロが鳴ると客席から笑いが起こることからでした。
このように、楽曲を聴くと全く別の事柄を連想してしまうことは誰にでもあります。一旦染みついたイメージを拭い去ることは難しいですが、それも音楽の持つ力の一つだと思います。