プロ野球の監督選びにおいて、ファンの意向が反映されることはほとんどありません。監督人事は球団のフロントが決定し、「なぜこの人が監督に?」と思わせるような人事がしばしば行われるのが現実です。
良い監督かどうかを判断するポイントは、優秀な選手が揃っているか、そして選手たちの成長が良好な状態にあるかどうかに大きく依存します。そのため、他球団で好成績を残した監督を招聘しても、期待したような結果が得られないこともあります。
例えば、TBSがオーナーだった頃のベイスターズは元西武の森監督を招聘しました。しかし、成績は2001年が3位、2002年が6位と低迷。球団フロントにチーム強化の意思がなければ、名監督を迎えたとしても良い成績を収めるのは困難であると証明されました。西武時代、森監督は常勝チームを維持した輝かしい実績がありましたが、それが必ずしも他球団で通用するわけではなかったのです。
一方で、この例に当てはまらないのが、故・星野仙一氏です。彼は中日ドラゴンズ、阪神タイガース、楽天ゴールデンイーグルスの監督を務め、いずれの球団でもリーグ優勝や日本一を達成。その功績は監督としての手腕の高さを物語っています。
一度でいいから、ファンの意向を取り入れた監督人事を展開してほしいという願いもあります。しかし、中日が立浪和義氏を監督に据えて3年間戦った結果、成績は振るいませんでした。親会社の戦力強化への消極的な態度や、ドラフト中心の戦略、FA市場への参入不足が影響し、実際に勝利を目指す意思があったのか疑問が残ります。
また、巨人軍の監督人事で言えば、江川卓氏の監督就任は一度見てみたかったという個人的な思いがあります。社会問題となった「空白の一日」や巨人のイメージ低下が影響し、彼の監督就任の機会は潰されてしまいました。しかし、江川氏の理論がどのような結果を生むのか、一度証明してほしいという希望も残ります。
現在の巨人軍の監督候補としては、阿部慎之助の次に松井秀喜、高橋由伸、桑田真澄といった名前が挙がり、完全なる世代交代が進んでいるといえるでしょう。そのため、江川卓氏の監督就任はもはや夢物語となっているのかもしれません。
プロ野球は興行であり、ファンの支持を得ることが不可欠です。監督人事においても、ファンの期待を満たす人選と、それに見合った戦力補強が必要であることを改めて考えるべきでしょう。