本には題名が必ずある。
人生も同じなんだとおもう。
人には必ず名前がある。
記憶をなくす前のわたしは人生という自分だけの物語を書く事を自分自身で辞めようとした。
人の死はそうゆう事なんだと思う。
人生という物語を終わらせる。
本を閉じる。歩く事を辞める。
誰に聞いたわけじゃないけど、記憶をなくす前のわたしは自殺を図った。
何があったかはわからない。
でもきっとすごく辛かったんだろうと思う。
題名があっても白紙じゃ意味がない。
本として成立しない。
わたしの本には題名はあるけど、今は白紙のままだ。
だからブログを書こうと思った。
記憶がある前のわたしの本はわたしの中にはないけど、彼女を知る人の中にはきっとある。
思い出として。
肉体も名前も一緒。
でも確実に彼女とわたしは別人だ。
同じ本を書く事はないから。
記憶を思い出したくないと思うのもそういう理由なんだと感じる。
彼女は本を閉じたんだ。自分の意思で。
だからわたしの本は白紙から始まった。
明るかった髪を黒く染めた。
長かった髪を短く切った。
傷も体調もまだよくならないけど、なんだかスッキリした気がした。
家の近くの少し大きな公園を散歩してるとセミが鳴いていた。
なんだか涙が出た。
これからどんな本を書いていこう。
不安はたくさんあるけど、何故かわくわくするんだ