さて、ここで私が、staffになることを快諾したのにもかかわらず、悩んだ話を。

昨年の12月からstaffを務めることになったのですが、このpartyとの出会いは昨年4月。出会ってから生活の中心がこちらにシフトするまで、そう時間はかかりませんでした。先にも書いたように、年齢や立場も超えて魅力的な人間が多く集まるこの環境の一員になりたくて、週末が来るたびに足繁く通い、良い意味でずぶずぶとハマっていきました。

その8ヵ月の間に、私はstaffの一人を好きになってしまっていたのでした。

人に言って回ることでもないですし、特別、何かアプローチをしていたわけでもなく、親しい友人を除いてはこのことは知りません。
staff同士のカップルは何組かいましたが、どう考えても、私は好きになった彼を諦めるべきだ、と思いました。

私達の集団ではstaffというのは共に戦う同志という感じです。存在も近く、そこに恋愛感情をはさんでしまうと、少なからずいい面もありますが、やはり本人達はもちろん周りとしてもやりにくくなることが増えてしまうでしょう。

例えば、私が彼に告白してふられたとすると、表向き上手く振舞うことは出来ても、なんだかんだ言って気まずさが残ります。
告白が成功したとしても、いつかは別れが来るでしょう、その時はもしかしたらどちらかがstaffとしていられなくなってしまうかもしれません。
告白もしてないのに付き合って別れたときの事を想定するというのも馬鹿げていますが、前例などを見聞きしますとやはりstaff同士で付き合うというのはそう容易なことではないようでした。

この説明では、どうして私がstaffになる事で諦めなければならないと思ったことがわかりにくいのですが…、結局、諦めようと思った私は、告白もせず大人しくしていました。しかし、あるpartyの最中、テキーラを何杯もショットして泥酔し、押し込めていた気持ちの反動も手伝って彼にせまろうとしつつも、志半ばで潰れてしまったという思い出が残っています。

その後、私にも彼にも別々の彼氏彼女ができ(私のほうは既に別れてしまっているのですが…)、今や、私が彼を好きだったことなどは笑って話せてしまうくらい仲が良いのです。