まだ人生は終わっていないけれど、今まで生きてきた中で、どこが分かれ道だったかと問われると間違いなく病気になった事だ。


私は人生を諦めていた。
死ねないから生きていた。

今もその感覚が突然襲ってくるが、10代、20代の頃よりはマシになっていると思う。


感染性心内膜炎という病気にかかった。
簡単に説明すると、血液に細菌が入り心臓で増殖して心不全を引き起こす病気だ。


この病気で私は死にかけた。
しかし、生きている。

「生かされた命」だという感覚を持って生きている。