アマンダ美帆です。
最期を看取ることは、
生きること、
生かされることと
同等であり、
自然なこと
息苦しさが少しずつ
増してきたようなので、
予定より早く往診を依頼した。
電話で状態を報告すると、
主治医は
入院をして治療をしましょう、と
勧めてくださる。
だが、この病院は
入院後の家族の面会を
基本的には禁止している。
一部の面会は許可していると
主治医は話されるのだが、
それは『看取り』に
際する場合だという。
私は主治医に問いかける。
「看取りの時期に入れば
家族の面会を許可すると
言われますがその看取りに
入ったかどうかの線引きを
誰がどのように
正しく判断を下せるのですか？」
「実際、2月28日の早朝に
呼吸困難を訴え
救急搬送の末に入院をした際、
父は呼吸が不安定な状況であり、
強制換気装置を
装着されるほどの
不安定な状態でした。
このときも私たち家族は
看護師長の許可がない、
という理由で面会をすることさえ、
制限されたのです。
いつ、どうなるかわからないような
呼吸状態でした。
でも、父の意識があり、
会話もできる段階で、
家族に会いたいと望む思いを一切、
聞き入れてはもらえませんでした。
あの時も看取りの時期といっても
過言ではなかったはずです。
だからこそ、
父を不安定ながらも
落ち着いてきたタイミングで
退院させました。
在宅で看取る覚悟を決めたのです。
家族として、
生ぬるい覚悟ではありません。
医療を提供する側と、
それを受ける患者、
患者自身を支える
家族の思いには温度差が生じます。
入院後、
看取りの時期に入れば
家族の面会もできるようにする
とは言われますが、
そう断言できますか？
他の医療従事者らの理解を
取ることができるのですか？
また、看取りの時期に入ったと、
明確に判断できる人は
どこに存在するのですか？
こちらの病院では
不遇な医療権限が横行し、
患者や家族は入院後の面会を
制限されています。
入院後も親しい人らと面会をして、
コミュニケーションを図り、
家族や社会とのつながりを
感じられることで
精神的な充足感を得て、
闘病意欲につなげていくことが
できるという一面があります。
これは憲法第１３条の規定する
幸福追求権として保障されるべき
人権です。
いま、こちらの病院では
感染予防対策を理由に、
この権利を患者や家族から
奪う行為を続けているんですよ。
それは、本人や私たち家族にとって、
耐えがい苦痛です。
もちろん、
本人の苦痛が軽減されるなら、
入院することも考えたいです。
ですが、
この段階で医療ができることは
少ないですよね。
そして、
簡単に入院を
受け入れられないような状況を
作っているのも病院なのです。」
ここまではキーパーソンとしての
私の想い。
主治医に電話で
お話させていただきました。
その上で、
こちらの往診へ来てくださり、
改めて病状を説明して入院も
選択肢の一つではあること、
また在宅でも苦痛を最小限に
していくことができることを
説明した上で、
改めて父の意向を
聞いてくださいました。
父は家で
家族のそばにいたい、
ここで頑張りたい、
そう話したのです。
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アマンダ美帆
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