アマンダ美帆です。
一杯のお味噌汁
毎朝のご馳走です。
父は今回の在宅療養を
スタートさせるまでは
一人で自立をした
暮らしをしていました。
90歳の一人暮らしは、
掃除や洗濯は
十分にはできてないことが
多かったけど、食事には
こだわりを持っていたんです。
もう、
会社を経営していた頃からね。
仕事を手放してから、
30年もの間山々を遊び歩き
わたってきた人にしか
わからないような
季節の旬のものを
食べることはもちろん、
毎朝の味噌汁へのこだわりは
なかなかのもの。
そういう食へのこだわりを
持っている父のもとで育ったので
当然、私もそういう
こだわりは持っておりました。
味噌仕込みをするのも
そういう父からの影響だと
知ったのはこの在宅療養を
受け入れようと思ったところから
でした（笑）
だからね、
我が家で提供する味噌汁だって
美味しいはず、なんです。
でも、
退院後我が家で作るお味噌汁を
飲もうとしない父
なんでや？
父は出した食事に対して
「美味しくない」とは言わない。
残してることが全てを物語る（笑）
お味噌汁、
どうやって作ってたの？と
父に教えを仰ぐと、
真っ直ぐに教えてくれました。
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煮干しはどれも同じではない。
煮干しを煮出してはならない。
あの会社が作る瀬戸内産の
片口鰯の煮干しがいい。
それをお椀に1−2匹ほど入れて、
味噌も直接入れて
具材は豆腐、ネギ、
好みでとろろ昆布などを
最低限だけ。
そこにお湯を注ぐだけ。
目が覚めるような
美味しい味噌汁に
仕上がるのを知りました。
今でいう、
味噌玉ってことなんだけど
味噌玉よりも
もっとシンプルで
煮干しがポイントなんですよね。
もちろん、
味噌も手前味噌の方がいい。
こうすると、父はお味噌汁を
飲み干すようになりました。
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