触れ合うことの素晴らしさを
ここ数日、特別に感じられる日々を過ごしています。
誤解を恐れずに申しますと…
クラニオを通じて、私は特別な世界を感じるようになりました。
誰かにそっと触れる柔らかな手には
その人が今より楽になりますように、という祈りの気持ちさえ乗せる必要はない、ということ。
ただただ、私が私自身であることを許すことによって、目の前の人が柔らかく癒されるのを目撃している、というもの。
セラピー的な関わりと、ヒーリング的な関わりとの融合を見ているような、そんな体験をしているのです。
セラピー(therapy)の語源は、
ギリシャ語のtherapeunoという言葉に由来します。
この言葉の意味は「付き添う」「助ける」「治療する」=Cure,Heal になります。
ではCureとは?
1、To restore to health(健康を回復する)
2、To effect a recovery from(回復をもたらす)
3、To remove or remedy (除去する 治す)
そう、つまり・・・人が人に寄り添い、特定の病気や不調を療法によって健全な状態に回復させるのが「セラピー」であるということになります。
ここでのポイントは「人が人に対して」何かしらの療法などを用い「癒す」ことがセラピーとなる、ということ。
一方、ヒーリングの語源はギリシャ語のhole(全体性)なんですよね。
このholeの意味を調べて見ると、
先ほどあげたCureとほぼ同じようなポイントがあげられているのを理解すると同時に、決定的な違いにも気がつきました。
そう、次の3の部分についてですね。
霊な回復を含むのが、ヒーリングというものであるということです。
1、To restore to health or soundness
(健康または健全性を回復する)
2、To set right repair
(癒す・治す)
3、To restore (a person)to spiritual
(霊的な回復を含む)
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霊的な回復を含む、というのはどういうことかというと。。。
霊的な全体性も含む世界・・・それはつまり「私」も「あなた」もない世界、ということになります。
全てのものが一つ、という「統合された感覚」「実感」を得るものであり、それは体験的な理解を含みます。
バラバラになっていたものが自由に動き回れることを思い出し、そこから規律性を取り戻していく感覚。。。全てが全体性の中へと溶け合って「個」である「私」という実感さえもが消えていく。
内側とか、外側とかそういう境界線が溶け合うような現象を肌の感覚で実感する。ヒーリングには、この全体性の中へと溶け込んでいく、一つになるという体験がある、ということ。
クラニオセイクラルバイオダイナミクスは
全体性に繋がるニュートラルな在り方を学ぶ学問ですから、当然といえばそうなのですが…。
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私がフリーとなって、ここ7年で企画した様々なイベントや個人セッションにご参加くださる皆様とお話をしていて、どのイベントに参加しても、このヒーリングの効果を実感するよと、ご感想をいただきます。
ありがたいと思います。
それは個人セッションもしかり、なのですけれども。。。
そう、私も気がついてみれば。。。ですが、
私自身が全体性への興味関心がベースにある生き方をしてきたので、どれを選んでいただいても、そして何度も足を運んでいただくことによっても、大いなる存在の中へと皆様をご案内することができているのではないか、と思います。
クラニオは特に、その質を持つボディワークです。
セラピー的な要素と、ヒーリング的な要素とを含むものなのです。なぜなら、私たちの本質に繋がるようなプロセスを丁寧に歩むように、道を譲ることができるからです。
不調や病気があっても、私たちの存在はより深い世界に繋がりを持つことを忘れることはないのです。
治療家も医者も、多く存在しますが
その治療家が何にフォーカスをしているか、によって
何が起きてくるのかには大きな違いがあるのも頷けるのではないでしょうか?
医者なら、看護師なら、治療家なら
誰でも同じ治癒効果をもたらすのではない、ということです。
ですから、私たちは常に自分の周りにどういう人を置くのかについて、丁寧に見極める力を持つ必要があるのだと思います。