ICSB, クラニオプラクティショナーの小川美帆です。

 

 

さて、今日は分子整合医学の血液検査の読み方について、

一般検査と何が違うのか、そしてなぜ違うのかについてご質問を

いただいたのでお答えします。

 

一般的な病院での検査や健診の一般検査などは

おそらく、皆さんも受けたことがあるかと思います。

 

血液データのコピーをもらうこともあるかと思うのですが、

そこには基準値というものが明記されているかと思います。

 

この基準値というものを管轄するのは、

人間ドッグ学会や協会、自治体などが決めた一般的な基準値に基づいて

判定をされているものであり、そこで契約をした医師たちは

その範囲内でデータの分析をするように求められています。

 

「血液検査のデータ 画像」の画像検索結果

*画像はお借りしました。

 

 

 

なので、その基準値というものがベースにある限り、

例え、分子整合栄養医学的な知識を兼ね備えている医師がその健診などを

担当したとしても、それを前面に出してしまうことはできません。

 

(一般的な医学を学んだ医師は分子整合栄養医学的は学んでいません)

 

公に認められている基準値、というものに基づいての判定となるため、

そこにあるデータを深読みするという行為については、

一般的な健診などでは行えないことになっています。

 

分子整合栄養医学というものは「基準値」でデータを読むのではないのです。

例えばその判定基準内にあるデータであったとしても「至適量」として正常ではないことが

読み取ることができ、結果的に不調や病気を起こしうる数値が

隠れていることを教えてくれます。

 

一般的な検査は主に、

内臓の病気や体内炎症を見つけることが目的の解析方法であり、

栄養学的な分子レベルの代謝までをも分析しようとするものではありません。

 

皆さんには馴染みの深い「基準値」というものについては

一般的な成人のサンプルをとり、数値の平均を取っているものに過ぎません。

 

 

おそらくここで問題にする必要があることは

「食生活・ライフスタイル」を考慮されていない点なのです。

 

 

分子整合栄養医学はその点を考慮されているのが特徴であり、

したがって栄養学的に具体的な問題を把握できるとともに、

食べるタイミングや何を食べるべきか、ということ

過不足のある栄養素がなんなのかを知る手がかりとなり得るわけです。

 

 

寒い地域では脂肪が多く含まれたものを摂取するような風習が存在しています。

そして、それを消化する機能を体が遺伝的に受け継いでいるということがあることも

分析時には考慮されるべき視点であると考えます。

 

日本の風土も南北に長い列島なので、

食べるものはそれぞれの風土を生かしたものがあると思います。

 

分子整合栄養医学で行う検査は主に67項目程度です。

 

検査料はクリニックなどでも違うと思いますが大体の相場は

1万2千円から1万6千円程度でしょうか。

 

自由診療なので、この程度の価格で設定されることが多いと思います。

 

これには分析アドバイス料も診察代も含まれる場合がほとんどだと思いますが、

この点についてはご確認ください。

 

人間ドックなどを受ける視点から考えれば、それほどお高いお値段ではないと思います。

 

 

ただし、病院や検診で受ける血液検査からも

ある程度の健康状態を分析することはできます。

 

 

特に、肝機能・腎機能のデータを分析するだけでも、

質的な栄養状態を評価することができます。

同時に、代謝や精神の影響を与えるとされるタンパク代謝や

主にビタミンB6の不足を見つける鍵になる、と言われています。

 

 

 

「ビタミンb6多い食ベもの」の画像検索結果

*画像はお借りしました。

 

 

 

 

過去に消化管からの出血を経験されている方や、輸血を経験されている方、

月経のある女性については例え「貧血」と診断をされていなくとも「隠れ貧血」も

非常に多いもので、Hb(ヘモグロビン)・血清鉄・フェリチンも

チェックすることが必須でしょう。

 

 

隠れ貧血については、婦人科受診などをしてもチェックの対象にならず、

「問題なし」と言われてしまうケースが多いのです。

 

 

 

特に出産・授乳中の女性たちはこれらのデータを分析すれば激減していることが必須で、

それを知らないまま、貧血のままで子どもの世話を休み無くしている状態が続いていると言っても、過言ではないでしょう。

 

 

 

結果的に女性たちがどれだけ過酷な心身状態(栄養学的に整った状態でなく)で

子育てに挑んでいるか、ということが健診結果から読み取ることができるでしょう。

 

ここがクリアにできるとビタミンや補酵素など、補うべき栄養素を

率先して摂取することができるようになります。結果、とっても元気になるんですね。

 

精神面も安定しますし、体力的な回復力も上がります。

眠りの質も深くなり、消化吸収も向上するんです。

 

「新生児」の画像検索結果

 

注意したいことは、脂肪肝や肝機能障害があっても、脱水の状態で検査を受けた場合には

(健診の時って絶食で受けるので)

一見、それらのデータが異常なしとされるケースもあります。

 

正しい判定を受けるためにも

専門的な知識を習得した専門家による

健診結果の深読みアドバイスを受けることをお勧めします。

 

 

 

*参考文献:Team Umikaze 健康増進マイスターテキストより