Sweet Ribbonお菓子と仲間達 -1288ページ目

ジャムの妖精 クリスティーヌ・フェルベール(?)

昨日のつづき

さて、購入した7つのジャムがこちら。。。。



Parisではフェルベールのジャムを扱う大手デパートでも、全ての商品はおいてないので、なるべくParisでは購入できないもの、まして日本では絶対に買えないジャムをセレクトしたはず。。

・マンゴーとコリアンダー、ライム風味
・オレンジとぶどう、シナモン風味
・ミラベル、サフラン風味
・白桃とバラの紅茶
・ラズベリーとチョコレート
・ラズベりーとミント、黒胡椒風味
・ルバーブとりんご、キャラメル風味

日本に戻って大事に大事に食べたジャム。この幸せな気持ちをフェルベールに伝えたくて、お手紙を書きました。ま、どうせ返事なんて。。。。ファンレターはいっぱいだろうし。。。なんて諦めかけた、いやすっかり忘れていたとき、留守番電話にフランス語のメッセージ!?よくわからないけどたしかに、フェルベールと名乗った!え???何ーーーーーー!!何回も聞きなおしてやっとわかったのは伊勢丹Salon de Chocolatで来日したのであなたに会いたいというメッセージ!
翌日朝一番で会いにいったのは当然!!そしてアルザスからのお土産をいただいたのです。

それから1年後の今年の伊勢丹Salon de Chocolat。またしても初日朝から伊勢丹にGO!今年も来日しているフェルベール!!私の顔みて覚えていてくれたーーーー!!!(興奮しすぎと友達に指摘された。。)



そんな心優しい、温かい彼女だからこそ、美味しいジャムができるのだと実感しました。今でも瓶20個分の銅鍋を使い、完全な手作り作業、瓶詰めも彼女自身を行っているといいます。
お料理もお菓子も心で作るもの。そして情熱がなければ続けられない。本当に。。。

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ジャムの妖精 クリスティーヌ・フェルベール(?)

こんな赤色に白の水玉模様の布がかぶさった瓶を見たことがある人は多いのではないでしょうか?



フランス・アルザス地方人口約400人のニーデルモルシュヴィル村にある”メゾン・フェルベール”
郵便局もカフェもないこの村の唯一の商店。お菓子屋さんでもあり、八百屋さんでもあり、本屋さんでもあるこのお店が有名になったのは、彼女が作るコンフィチュール。コンフィチュールとはフランス語でジャムの意味。アルザスの新鮮で美味しいくだものをふんだんに使ったジャムは日本でもあっという間に人気となりました。

私がこのジャムに出会ったのは10年ほど前。Parisでお菓子屋さん巡りをしていたとき、チョコレートを求めて、ジャンポールエヴァン(今では新宿伊勢丹に出店しているチョコレート屋さん)を訪ねたときです。美味しそうなチョコレートのお菓子を眺めているその脇の棚に水玉模様のかわいい瓶を発見しました。フランス語で書いてある文字をみると、”いちごとミント””りんごとキャラメル””オレンジとアールグレイ”・・・不思議な組み合わせのジャム達でした。思わずお土産に3個くらい購入したのが最初の出会いでした。

当時Parisでもジャンポールエヴァンのショップでしかフェルベールのジャムを買うことはできなかったはずです。その後何度かParisに行くと、大手のデパートの食品売場で見かけるようになり、気づくといつの間にか日本でも購入することができるようになっていました。

でもやっぱり~アルザスまで行かないことには。。この目でメゾンフェルベールを見てみたい!という想いで2年前に行ってきました。ニーデルモルシュヴィル村に!Parisからアルザス・ストラスブールを経由し、コルマールまで電車。コルマールからはバスを乗り継ぎ、やっとたどり着いたメゾンフェルベールはとても温かく私を迎えてくれたのです。(そんな気がした)



何年間もの想いがかなった私は店の前で心臓がバクバク・・今まで味わったことのないドキドキ感。過去どんなに好きな人の前でもこんなドキドキはなかったはず。。胸が苦しくなり呼吸も困難な状態。
大げさに聞こえるかもしれないけど、実際本当にそうだった。。。

あまりのドキドキでたくさんあるジャムの中から数本のお土産を選ぶことができない。何度も何度も深呼吸しては瓶に書いてあるフランス語を見入った。ぜ~んぶくださ~い!と言えたらいいのに。。。と思いながら、7本をチョイス。残念ながらフェルベールは不在だったけど、販売のおばちゃんと会話し、重たい荷物で腕がちぎれそうになりながらParisに戻ったのです。

つづく

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エルメ&フェルベール 夢の競演

お菓子の名前で”シャルロット・オ・ポワール”とか”シャルロット・オ・フレーズ”とか聞いたことがある人も多いはず。シャルロットとはフランス語で「帽子」の意味。ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール(別立てのスポンジ生地を棒状に絞って焼きあげる)で周りを囲んで中にムースやババロワを詰めたお菓子のことをシャルロット~と言います。お菓子屋さんではビスキュイのまわりにリボンをつけて帽子のようにみえるデコレーションをしたお菓子をみることができます。

私はこのシャルロット~が大好きでお友達がくるときにはよく作ります。これはかわいくピンクのリボンで飾ったシャルトット・オ・ポワール。中には洋梨のピューレを加えたババロワが詰まっています。



数年前、舞浜のピエールエルメショップの講習会(エルメの片腕フランス人パティシェが講師)でシャルロットのルセットをいただきました。このエルメのルセット、ビスキュイもババロワもかなりリッチな配合で抜群に美味しい。。以来、このルセットは永久保存版です。
先日行われたSweet Ribbon Partyでも小さく作ったシャルロット・オランジュが登場!!私の自信作。参加された皆さんにもとっても満足していただきました。



でも誰も気づいていないことがひとつ・・・・・・・・底に敷いたビスキュイには、あのジャムの妖精、フェルベールのオレンジのチョコジャムをアクセントに塗っていたの。。

エルメのルセットにフェルベールのジャム。この世界2大パティシェの夢の競演?に誰も気づいてくれなかったのでここで発表します!
エルメとフェルベールは同じアルザス出身のお友達同士。そして今ではふたりとも世界を代表するパティシェなのです。

次回のブログではフェルベールについてのお話を紹介します。

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