が、決まりました…。やはりこのSuper Tuesdayの
盛り上がりは、アメリカならではですね。

アメリカに住んでいた頃、まだ高校生だったのですが
友人達からいきなり「あなたはどっちを応援しているの?」
と尋ねられ、何のことか分からずきょとんとしていると、

「Repubulican(共和党)かDemocrats(民主党)か、どっち?」

と再度聞かれました。選挙権もないし、よく分からないと
答えると、「自分の住んでいる国の政治に関心を持たない
のはおかしい」と言われました。
周囲を見渡せば、中学生ですらもどの候補者だとかどの
党を支持しているかが一目で分かるようなステッカーを
フォルダに貼っていたり、自転車や自動車に貼っていたり…

この時期は、老若男女問わずまさに国を二分する勢いで
「どちらを支持するか」を明確に出しています。
先日、4歳ぐらいの女の子が「もう選挙選挙でうんざり」と
泣き出す動画がYou Tubeにありましたが、きっとそんな
彼女も小学校に上がって物の道理が分かるようになったら
赤か青かどちらかを熱心に応援するようになるのでしょう。

不思議なことに、歴代の大統領と日本の関係を紐解くと
日本の景気が比較的良いのは大統領が共和党出身者
の時が多く、民主党出身者だと景気が低迷しています。

とはいえ、今度のロムニー候補は取り立てて親日派という
訳でもなく、対中強硬派・ロシア敵視といった姿勢からも
外交的な面で大統領としての資質に「?」が出るような
ところが見受けられたのも事実。そして、何よりも彼自身
富裕層として生まれ育ち、金銭的に恵まれた環境にずっと
いたという点で、中間層や貧困層の共感を全く得ることが
出来なかったのが最大の敗因でしょう。
経営者として優れていても、富裕層の受ける恩恵をたんまり
と受けている彼に、貧困層の苦しみなど全く理解できない
でしょうし、大統領は企業経営とは全く違うのです。
経済を立て直すためだけだったら、彼のような優秀な経営者は
ブレーンとなって政治に参加する方が良かったのではないか
と思います。

アメリカの大統領選挙は、国民一人一人が投票し、選ぶことが
出来るという点で素晴らしいと思います。
しかし、全ての民意が反映されているとは限りません。
例えば、ある州でオバマが獲得した票が6:4だったとします。
そうすると、その州の支持は全面的にオバマということになり、
4割のロムニーへの票は全くカウントされなくなります。
このシステムがあるため、場合によっては候補者に大きく有利
にも不利にもなったりします。
もし一つ一つの票をそっくりそのまま数えて反映させたとしても
今回はオバマ勝利は揺るがないと思いますが、際どい接戦
だった場合は、純粋に国民の投票数を数えると、州ごとの
結果とは異なるものが出てくる…かも知れませんね。

ともあれ、オバマ大統領の政治があと4年は続くことになりますが、
この結果が吉と出るか凶と出るかは今後の日米関係次第…ですね。