去る10日はご存知のとおり母の日でした。
母が亡くなって3回目の母の日です。3年前の母の日、いつものようにプレゼントを用意していました。しかし、入院中だった母に渡すことが出来ないまま2週間後に母は旅立ってしまいました。その時のプレゼントはいまだに開けられることなく母の遺品と一緒にひっそり眠っています。
思い起こせば何十年も前から母にはお誕生日と母の日には毎年必ずプレゼントをあげていました。いつの頃からか母は「毎年もらっていて、もう沢山もらったから今年からはもういいよ。」と言うようになりました。私が選んでプレゼントするよりも母に直接好みのものを選んでもらおうと毎年一緒に買いに行っていました。冗談半分に「もう今年が最後かもしれないよ。来年は無いかもしれない。」と笑って言うと何も言わずに優しく微笑み返してくれていました。その会話のやり取りがやがてジンクスとなり、それを言うことによって来年もまた元気で母の日やお誕生日を迎えることが出来るという望みに繋がるようになっていました。
しかし、亡くなる数年前から母は会話が出来なくなってしまい、その会話も出来なくなってしまいました。たとえ会話が出来なくなってしまっても、母はきっとプレゼントされていることがわかっていると信じて最後まで毎年欠かさずプレゼントしていました。
今年の母の日、息子が突然「今日スーパーに行って食材買って来てカレー作る。」と言って近所のスーパーに連れて行かれました。「今日は母の日だからばあちゃんにカレー作ってあげるんだ。」カレーや肉じゃが、焼きそば等々母が最期まで食べてくれていた私の手作り料理を自分で作ると言って夕方一生懸命作っていました。自分でご飯も炊いて父と母、息子から見ればじいちゃんとばあちゃんの仏前に供えてあげていました。
あれから3年、今月26日には3回目の命日がやってきます。もう母の日もお誕生日もプレゼントをあげることも一緒に買いに行くことも出来なくなってしまいましたが、心の中でそっとつぶやきました。「お母ちゃん、私がそっちに行ったらまたプレゼントしてあげるからね。また一緒に買いに行こうね。そしてまた毎年恒例の会話をしようね。」