皆さん、こんにちは。

摂食・嚥下障害看護認定看護師のナースマンの及川ですにっこり

 

新年が明けて、もう1か月が立ちましたね。

今年は、あまり窒息のニュースがなかったことはほっとするように思いますが、新年早々あまりいいニュースがないことも事実で、出来ればいい年であってほしいと祈るばかりです。

 

話は変わって、今回のテーマですが、「摂食嚥下機能の重要性」について話したいと思います。この摂食嚥下機能ですが、機能が低下し問題となるのが誤嚥です。それでは、誤嚥は何が危険なのでしょうかはてなマーク

 

少し古いデータですが厚生労働省のデータを参考にした文献によると、誤嚥性肺炎入院患者推定数は約58万人となっています。誤嚥性肺炎入院患者推定死亡率は約15%となります。

 

 

10人中1~2人はなくなってしまう病気なんですねガーン

 

誤嚥性肺炎で入院した患者を対象にした研究では、1年以内に半数以上が死亡していたという研究結果もあり、誤嚥性肺炎をいかに起こさないかが生命予後に大きく影響すると言えます上差し

 

 

そのため、誤嚥の後に起こる肺炎は重症化しやすく、注意が必要です。

肺炎を起こす原因の誤嚥を予防すれば、誤嚥性肺炎を予防できるのです。

 

それでは、その誤嚥ですがどうしたら防げるのでしょうか。

 

一つの対策としてリハビリテーションがあります。主に筋力を高め、正常な動作が起こる事、異常な動作が起こりにくくする事を目的とします。顔面や首の周りには、多くの筋肉で覆われています。

 

 

頭もそうです。嚥下に関係する筋肉はこれらの筋肉を指します。筋肉は、動かしていないと1日に3~5%程度の減少が起こるともいわれており、2週間使っていないとどうでしょうか。入院などで食事をしない期間があったり、動作が少ないことで筋肉はどんどんと減少してしまうでしょう。

 

顎の下には、舌骨上筋群という筋の集まりがあり、この筋群は、口を閉じて飲み込む時に筋肉が収縮します。皆さんも顎の下に手を当てて、唾液を飲み込んでみてください。筋肉が動くのを実感できましたか。口を開けるときにも筋肉が収縮しますが、顎の下に手を当てて、口を開けてみましょう。同じように筋肉の動きを感じられましたか。これを応用すると飲み込む力を強化したいときは、口を開ける動作で筋肉が強化できる、と考えられています。

 

 

 

 

こういったことを普段の看護で実践し、日々技術を磨いています。

リハビリは多くの場合で有用ですが万能ではないこともあります。その訓練がはたしてその方に適しているのかどうかをチームアプローチで検討していくことも認定看護師の役割であると思っていますチュー

 

この分野の専門性を高めると、食事の場面での看護、およびそれに関係する看護が自信をもって行えるようになると思うので、興味があれば学びを深めてみてはどうでしょうかキラキラ