それは師走も間近に迫る
週末の暮れ六つ時の事でございます
夕飯も食べ終わって
友達とまったり電話しておりましたんですが
なんか…
ちょっと先に…
ごみ？落ちてる？
ははーん
たぶん
さっき食べた唐揚げの破片が落ちたんだな
電話終わったら片付けるとするか
と、悠長に構えておりましたらば
唐揚げの破片と信じて疑わなかった物体が
わき目もふらず一直線に
こっち向かって進んどるーーー
それを発見した瞬間
ぐぉーーーー！
どぅえーーー！
ぎゅいーんー！
って
訳の分かんない雄叫びを上げまくったのは
言うまでもない
電話の向こうの友達は
相変わらず文字にも音声にも出来ない叫びだよね
真似できないわ
ところで大丈夫？！ですと
瞬時に
突然目の前にＧが現れた
７月の惨事が蘇りましたわ
めがねをかけてよーく見てみたら
…
…
…
どうやらＧではないらしい！
セーフ
あのあの
セーフって喜んでる場合ではないんだが
もっと近くに行ってみたら
これは…まさしく…
Ｋだしーーー
掃除機で吸おう！って思ったけど
途中で潰れたら臭いに違いないし
中で生きてたら出て来そうだし
どうしよどうしよ…
と、動揺しまくりでしたわ
はからずものんのん家の惨事を
リアルタイムで聞いてた友達が
カメムシって飛ぶよね～
って恐ろしいこと言うから
咄嗟に近くにあった水ようかんの空容器を
目にも止まらぬ速さで被せて
動けないようにしてやりましたぜ兄貴
だがしかし！
容器の中で動き回るＫに
のんのん２５才？またもや動揺
よーく見ると
片方だけ触覚プルプルさせて
なんとか逃げ出そうとしてるらしい
そりゃＫも必死なんだろうけどさ
おぬしのミョーな動きが怖いっつーの
容器に閉じ込めたのはいいが
これからどうする、、、
観察してる場合じゃないし
容器ごと玄関まで
そーっと引きずって行こうと試みたものの
足を踏ん張って抵抗するから断念
そこで
容器の隙間にコピー用紙を差し込んで
蓋状にして運ぶ作戦にしたんだけど
またもや足を踏ん張って
紙の上に乗らないのさ
潰れたら嫌だから慎重に慎重にやってたら
やっと
この状態まで持ち込んだんだけど
１５分かかりましたわ
そんな大変な思いをして
玄関から無事お引き取り願ったＫは
ドアの外で何事もなかったように
のんびり歩き回っておりました
ってゆーかさ
人んちに入って来る時は
おじゃましま～すとか言ってからにしてよね
もちろん断る！かたじけない！
だけどね
あー！めっちゃ疲れた
雄叫びをあげながら
汗だくになって格闘してたのに
友達はずっとゲラゲラ笑ってましたわ
人々の笑顔を誘う女のんのん２５才？
と、言うことで良しとしますか