去年の8月10日の土曜日、
7月末に続いた腹痛のため、近所の病院に行きました。

実際問題、この頃には腹痛も緩和されてきていたので
やはり、7月末の激務がいけなかったのではないか…と勘違いをし始めていたのですが
母から「医者行け電話攻撃」が開始されていたこと、
9月から年度末までノンストップで仕事が忙しくなることなどを考えて
病院に向かいました。


そして、この日、運命の出会いが。

そう、僕も痔だからと言って、大腸内視鏡検査に明るく送り出してくれた(笑)先生との出会いがキラキラ


馬鹿みたいに健康だった私。
お医者さんなんてすごく久しぶりだったので、最初は緊張しまくりでした。

でも、診察室に入ったら、すごく話しやすい先生でびっくりしました。
昔からの知り合いか?くらい、お話しやすく。


それで、血液検査をして、
その結果のせいでしょうが、急きょ腹部エコーとCTをやって
1時間半後くらいに再度診察室へ。


CTの画像を見て、肺や肝臓はきれいだと言われました。

というのを覚えていたことが、のちのち心の支えになりました。


血液検査では、CRPの数値が異常に高く、ヘモグロビン数値は低かった。
CTでは、腹水が溜まっている、リンパ節が腫れている、あとダグラス窩がどうこうと言われた。

ことを覚えています。


それで、属性的にも婦人科で診てもらった方がいいということになって
紹介状を書いていただきました。


診察が終わって、お会計を待っているとき、ぼーっと壁の掲示物を見ていたら
診察を終了された先生が通りかかって
「貧血治さないとね」と声をかけていってくれました。

「病気に関係ない単なる貧血ということはありえますか」みたいな質問をしたら
「うーん、あんまり…」という感じでした。


そういう雰囲気も相まってか、
私は、その直後に一人で泣き出してしまいました。

でも、やっぱり自分が重い病気かもしれないなんていう想像は
その時点でも全然してなくて。

その時の涙の99%は、
赤の他人が私の体を思いやれるのに、
私はどうして自分の体を大事に思えないんだろう…という思いだったと思います。
残りの1%が漠然とした予感。


初めて会った赤の他人様が、私の体を心配してくれているということが
うれしいというのを超えて、大きな大きな驚きで
(医者だから当たり前といえば当たり前なのですが)
感激して、おいおい泣いてしまいました(会計前なのに)。


たぶん、病気を見つけるとか、
手術を受けるとか以上に、私にとっては大きなターニングポイントでした。

自分を大事にできないというのが何よりも大きな、そして治し難い病だったのですから。


どうして自分で自分のことを大事にできないの?って
おいおい泣きました。
後にも先にも、病気のことで泣いたのはこの時だけです。
(この時のことを思い出して涙ぐんだことは何度もありますが)


そして、この時、
この先生のもとで何か大きな病気が見つかるって予感しました。

逆に言えば、
この先生のところで見つからなかったら、何か手遅れになるかもしれない
みたいな感じがありました。

・・

そもそも病院にはほとんど行ったことがない私でしたが、
その数少ない経験の中で、
お医者さんに診てもらえばもらうほど、
自分の体が遠くなる、みたいな感覚がありました。

その部位や病気を見ているだけで私を見てないから
だと思います。

それは、去年の夏以降に出会った何人かの先生の診察でも感じたことでした。

だから、最初に出会ったお医者さんがこのような人たちだったら
私は、この日の診察で診察を終えてしまっていたことでしょう。


先生にはご迷惑だったかもしれませんが
その後も、他の病院での診察ごとに先生のもとを訪れ、報告していました。


そして…、がん告知に至ります。


もし最初の診察がほかの先生だったら
私は検査もせずに、そのまま働き続け、ある日突然限界が来ていたんだろうなと思います。


本当にどうもありがとうございました。


いい先生方に恵まれて、私は本当に幸せ者だと思います。


そして、そのご厚意に報いるためにも、私は元気でいなくちゃなと思います。


本当にどうもありがとうございました。


そして、体に少しの不調を感じておられる方が
良きタイミングを得て、検査に行かれることを切に願っています。


こんなことくらいしかできないけど。

でも、パワ、送ります。謎の中国人気功師伝来の技で(笑)

ハーックローバー