2013年11月29日、
退院から1週間後に術後の初外来があり、
病理診断の結果を聞いてきました。

がん患者にとって「術後初外来」って特別の意味を持つものですよね。


さて、その結果。

ステージ2ですので、リンパ節転移は0。
リンパ節郭清数は40です!?

事前にブログ等でお見かけしていた数値よりかなり大きいこともあり、
そんなに取られて大丈夫かいな?と思いましたが、
特に風邪を引きやすくなったとかもなく過ごしております。
(たぶん、私はタフガイだから…)

近藤某(笑)氏のご著書により、
リンパ節郭清もかなりビビる響きを持つものとなっておりますが、
少なくとも大腸がんにおいては大きな害というのはなさそうですが、いかがでしょうか。


で、結腸がんにとってより重要なのは
血行性転移の観点から、静脈侵襲ではないかと思います。
こちらは、確かv2で陽性。


診察の場では「じょうみゃくしんしゅう」って何???という感じでしたが、
動物的に「陽性」という響きがまずいと思いました。

術後化学療法を受け入れようと思ったきっかけの一つになっています。


特に、下記などに目を通してみると、
侵襲の程度の評価には病理医間で差があり、
かつ、その程度と予後の関連について正確なデータがないといいます。
もう、ズコッとなってしまいますよね。
http://jsccr.jp/project/proj_teniyogoinshi.html

しかも、最下部でリンクされている、この検討の最終結果に目を通してみると、
静脈侵襲の陽性レベルを3段階に分ける妥当性はないのではないか、
みたいなことが書かれておりました。
ここでまたズコッ。

まあ、陽性は陽性というざくっとした認識でいいのでしょう。

更に古い論文なんかを見てみると、
この3段階の分け方も人によって違うみたいで、
そのわりに、それを基に結構ビビらせることを書いてるので、
昔だからなーと思って読み流しています(笑)

ちなみに、
下記は一人の病理医のデータを基に、その予後との関連性を位置づけているものなので、
ある程度、評価に一貫性があるかなと思います。
http://www.cancertherapy.jp/colon/2005_spring/cnt0212.html

しかし、いつも言うように、
患者にとっては、いかに正確で完全無欠のデータが目の前に現れようとも、
自分がどちらに当てはまるか確定しない限り、データとしては意味をなさないものですので、
上記報告については、メンタルが強い方のみお読みください(笑)

というか、サイトの下の方に医療者向けページだと注書きされてますが、
私、検索で見つけて、普通に何もせずに入れたのですが…。


とにかく、五分五分と思っている人にとっては、そんなひどい結果でもないです(苦笑)


ただ、この研究で聞いてみたい前提があって、
この人たちは、もちろん術後化学療法してるんですよね?ということ。
それで、この数値か…みたいな無念感があることは否めません。

まっ、でも、1990年から2000年までのデータを基にしてるし!

それに、転移するときはするし…(身も蓋もないあせる


いずれにしても、
ステージ2の根拠となっているリンパ節転移0という結果もまた
病理医の差異のようなものもあると思うので、
「0」という、
この白黒はっきりしないことだらけの病気において特異な断定的な響き(あくまでも響き)
に惑わされてはいけないと思っています。


まあ、悲観しすぎる必要ももちろんないのですが、
とにかく、
結腸がんにおける静脈侵襲って、もうちょっと注目されてもいいんじゃないの?
と思います。どうなんですかね。


切除は25センチです。
(腫瘍部約5センチと、その両端の10センチ。←ガイドラインに基づく)

なんかこの両端10センチ、10センチ切るっていう話だけは
術前に主治医から何度も何度も何度も(笑)聞いた覚えがある。
それだけがなぜか強烈に残っている。


細胞の分化レベルについては
未分化から高分化までありました。中間のが中心だったかな。

別宅にて手元に資料がなく、大体の記憶でごめんなさい。


なお、この診断結果について、当日はそんな気が回らなかったものですから
次の診察時にいただきました。
必ず下さるものというわけでもないのかな。
まあ、素人が見たところで…というのもありますからね。


以上ですさくらんぼ