コレットは死ぬことにした

幸村アルト

白泉社

101話 新キャラ薬師、ベレーさんの回を読了。

 

背が高く短髪で、男性の薬師の格好をしている女性。

髪を伸ばし青いスカートの薬師の格好を強いる恩師から離れ、遍歴医となるため街を出た。

遍歴医とは、流れの医師で、街・集落から集落へ渡り歩く医師のこと。

時に行商人とともに次の街へ行く。

 

髪を結うことが苦痛(ストレス)で、男の格好が楽だからその格好をしているだけで、男性になりたいわけではない女性。

声も高く、話せば女性と気付く。

 

コレットは自分が「先生」と呼ばれることをあまり好まず、「さん」づけで呼んでもらいたがる。

ベレーは、「それもコレットの「らしさ」だ」と言う。

 

コレットは、感染症で全滅した村の出身で、遍歴医に助けられた唯一の生き残り。

(コレットは両親の機転で感染せず無事だった)

ある日、仕事がしんどくて身投げしようとして落ちた井戸が冥府に繋がっていて、出会った神ハデスの看病をすることに。

生きている人間でありながら冥府と現世を行き来し、やがてハデスと恋に落ちる・・・というストーリー。

 

自分がいるところでは、自分でいられない。

周囲に「こうあるべき」を押し付けられ、ストレスを抱えながら生きなければならないのなら、

自分らしく生きられるところを探す。

 

ベレーさんの話は、まさにそのようなこと。

滞在中の村で会った少年も

男が暴れたり競ったりしなければならない村の祭りに参加したくはないが、父親が強制するため反抗。

父親は息子を殴っていて、見かねたベレーとコレットが手当てする。

コレットは、やりたくないことを押し付けず、彼がやれることをしてはどうか?と提案する。

参加はするが、参謀など、体を動かさなくて良いことで。

走りたい女の子も、参加したり、祭りは自由で良いのではないか、と。

 

服装など、清潔であり、場と立場に合っていればよい。

それなのに、いまだに

女性はスカートとヒール、などと強制する場所がある。

(母が勤めていた職場もそうだったので、すぐに辞めるよう勧めた。それを決めて女性に強制する会社幹部のオツムを疑う。

DHCもそうだが、経営陣の考えや会社の方針がおかしいと思ったら退職を勧める。)

 

ある学生の保護者は、やっと女の子も、キュロットかスカートか選べるらしいと聞き、キュロットの制服を買いに行った。(日本)

すると、なんと全員ではなく、性同一性障害の子なら買えると言うのだ。

何だそれは、と呆れてしまった。

いつになったら日本は「まとも」な感覚になるのだろう?

婚姻後の姓もそうだが、基本的人権軽視が甚だしい。

くだらない規制が多すぎるのだ。校則も。

 

「らしく」生きるのに多大な我慢をしなければならない場所からは、離れましょう。

 

ちなみに自分は、昔からやりたくないことはやりたくないので、

水泳とマラソンを授業でやる高校は選ばなかった。

どちらも嫌いではないけど(むしろ中学では得意)、

授業で大勢の前で強制的にやらされることが嫌だった。

しかも体育祭もないような進学校で、気が楽だった。

受験費用が勿体無いので1校しか受けなかったが、

たまたま近くにそういう学校があって幸運だった。

中国の学校は、体育祭に競技で参加するか、応援だけするか選べる学校も多いと聞く。

 

それからも・・・

日本の学校に進学したくなかったので留学した。

「選べる」場所で、生きると決めた。

窮屈と退屈は私を殺す。

過度な干渉をする両親でなく本当に良かったし、

本や漫画を好きなだけ読める家庭だったのも良かった。

 

(最近、中高生の家庭教師のバイトをしてみた友人(米英に留学)に聞いたけど

やっぱり日本の教育はレベルが低く、ショックを受けていた。

子供の可能性を潰すだけの教育のままだった。

子供たちはとても柔軟で素直だが、

教科書や学校指導が目も当てられない感じ。ちな都内)

 

 

自分で生きる場所を決めて今に至る。

生まれる時は全てが選べないが、今は選べるから。

 

 

「コレットは死ぬことにした」

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