エッセイ『東京の夫婦』で、松尾スズキさんが

日本は好きだ。だけど、僕は日本が息苦しくてしかたない。

と書いていて。まさに私が日本を出た理由なのです。


日本は、幼稚園から義務教育の中学まで、普通のインターナショナルスクールではない学校では徹底した集団生活の基礎を叩き込まれます。
他国と違い、給食の配膳から教室の掃除などを生徒が行う。
それは公共のものなど、皆が使うものを大切に使う精神が養われ、大切なことと思います。
他国では、日本よりゴミのポイ捨てや落書きが多く、子供の頃から教える大切さを実感します。
実際、UAEなどの日本人学校🏫は現地の人にも大変な人気です。

これら日本の教育は、現代まで日本人の本質に関わることで、良い効果も沢山もたらしました。

ほぼ単一民族の島国で、皆に合わせ、皆と同じようにしていれば無難に過ごせる。
出る杭は打たれる。

移動をしないので、不思議で不愉快なことも沢山…

→参考
イギリス在住のMay_Romaさんが「日本に縛られない生き方」を語る国際派コラム。
|日本人の不寛容は人の移動が少ないから|世界のどこでも生きられる|
May_Roma @May_Roma 
|cakes(ケイクス)| https://t.co/82byiMKmwx

ただ、時代に合わせ変わらねばならないことも多くあります。

私は幼稚園から違和感を感じ、集団行動や団体での外出が苦手で苦痛でした。

退屈で、窮屈。
ずっと東京にいて、何でもあるのに、何にもない。

行ったこともない外国を映画やTVで見て、外国の友人とは手紙やメールを交換し、様々な価値観を知る。
そんな学生時代でした。

アメリカに留学し、現地で就職しました。
その後日本でも就職しましたが、大企業でも中小企業でも驚くことばかり。

なぜ、皆がおかしいと思うことを変えようとしない?
女性だけにポットの管理やお茶出しをさせる?
一体どの時代なのか。

そして電通などの大企業では何人も過労自殺。
残業が当たり前で、稼いだお金は医療費に充てがう。

今はまた海外で働いていますが、日本のことが外から見えます。

在米時は、日本のいいところ、悪いところに毎日気付きました。
今も同じです。

大切な生まれ故郷です。綺麗で清潔で緑豊かで素晴らしい文化がある。
日本人に産まれて幸せです。

でも、窮屈感からは逃れられないし
自分が選ぶ場所で自由に生きていく今と未来を選びます。