ごめん

原田マハ

 

数年前からきになっている作家さんではありました。以前読んだ「ジヴェルニーの食卓」が圧倒的な私の美術的な知識不足のため「描写はすごく美しくて好きだけど内容が難しいわ〜」と感じていたのですが、何かのプレビューを読んで手に取りました。

他の人のプレビューを見ると「ごめん」は原田マハらしくないとのことでしたが・・・。

 

すごくよかったです。

 

四編で構成されている短編集でしたので読みやすかった。4編とも裏切りや後悔を抱えた苦味を持ちながらも最後は、余韻を残して終わりを迎える。暗中ではあるが前を向き歩いていけるような作品でした。

 

というかさっき原田マハのサイトで経歴を見るとめちゃくちゃすごい人でした。たしかに、知識量半端ないです。

本を読んで、「ダメな自分でもいいよね。ゆっくり進もう」と余韻に浸っていたのですが、経歴を見て「37歳でなんで昼間にゴロゴロしてんねん!何してんねん我!」と一気に自分にゲンナリしてしまった梅雨入りの沖縄、5月のこと。