キュレーターでもあり小説家でもある原田マハが、大ファンだという棟方志功の伝記を書きました。
しかもAudibleが先行という。
さらに、ナレーションが渡辺えりで豪華です。
この本、舞台女優の渡辺えりだからこその迫力ある朗読が文章にシズル感を出しています。
もし、他のナレーションだったら。。
全然雰囲気が違う内容になっていたように思います。
世界的な版画家・棟方志功と奥さんが貧乏すぎて苦労した話から始まり、努力の結果世界に認められるまでの話。
版画が好きだけど、版画はその当時全くアートとして認められず金にならない。
でも版画が好きだからと突き進んでいく棟方志功の生きざまは、「実力があっても認められない人は一生貧乏なんだよ。。」と心配になるものの、やっぱりきちんと見てくれる人はいたんだなぁと。
それから、この奥さんがいなかったら棟方志功もここまで才能を発揮しなかったのではと、
夫婦で切磋琢磨しながら生きてきた様子を知ることができました。
この本の中では、どうしてこういう画風にたどり着いたのかは触れてないので、
機会があればもう少し読んでみたいです。