歴史小説です。
直木賞と山本周五郎賞をW受賞したということで興味が湧き、読んでみることにしました。
とても読みやすく、ストーリーに吸い込まれるようなナレーション。
あっという間にオーディブルで聴いてしまいました。
木挽町であった仇討ちの件について、周囲の人間にヒアリングしていくのですが、
最後の章で「なるほどー」という結末になります。
確かに、仇討ちしたわりにはあっさりさっぱりだなとは思っていました。
著者は永井紗耶子さんという、時代小説の大ベテラン。。
かと思いきや、私よりも年下の女性ということで、「ひー!すごすぎるー!」
っていう感じ。
その時代のことをよく知っていて、読み手が「あれ?」とか違和感を感じない。
文章中の季節感とか、「木挽町の芝居小屋」といえば、歌舞伎座のあたり?
なんて想像しながら。
この本のジャンルはミステリーらしいのですが、私にはヒューマンドラマのような温かさを感じました。