帰国して母の入院しているリハビリ病院へ。

「早かったわね!」

と、ベッドで寝ていた母が起き上がって笑顔になりました。

 

30分の面会時間は本当に短いです。

でも遠方から来ているわけではないですし、面会できるだけまだマシということで。

 

高齢者のための指先の運動が新聞紙を使って簡単にできる、

ということで、新聞紙を持っていきました。

新聞紙を片手で丸めてボール状にして、それを伸ばす、という指先の運動です。

 

結構難しいみたいで、片手でなかなかできないのと、時間がかかるんですよね。

「手が汚れるわ。」

ってことでやりたがらないので、今度は新聞にはいってくるチラシのほうにしよう。

 

 

地面に倒れたときにおきた前頭葉の症状について医師からは

「認知症の症状がでるかもしれない」

と言われているのですが、今のところ認知症の気配はないなぁ。

と思っていたのですが。。

 

昨日は母が

「有楽町に行く。」

と。

真剣に。

 

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「え?どうやって?」

と聞いたら、

「電車で。」

というんですよね。

 

母は、脳梗塞になってから倒れる直近まで、電車に乗って遠出をするのは嫌だと言っていました。

それなのに、有楽町に行きたいんかい。

 

「どうして?」

って聞いたら

「街をふらふら歩きたいの。」

と。

「お金持ってるの?」

と聞いたら

「1000円ある。」

というんです。

 

・・・ここまで聞くと、別に普通の会話のようなんですけれど、

病院に入院していて、車椅子の状態で、今は絶賛歩行のトレーニング中という自分が有楽町に行くのはおかしな話。

 

こ、これが痴呆症か。。

 

それ以外の会話はわりとしっかりしているのですが、

今まで私に話したことがなかった、独身時代の楽しかったことを話したり、

今自分は「78歳」ときちんと言えるのに、なんだか心は20歳頃に戻っているような。

そんな感じがするんです。

 

いえ、いいんですよ。

倒れるまではいつも「死にたい、死にたい」

って言ってたんですから。

気持ちが若くなって、笑顔で楽しい話をしてくれるのであれば、全然いいんです。

でもちょっと心配笑

 

父も私も痴呆症については本などでしっかり予習をしてきたつもりですので覚悟はありますが、

今はまだ冗談のような笑い話で済むので、これが深くならないようにと、

今日もチラシをもって病院に行く予定です。