先日、日本で介護の経験がある日本人の友達とスウェーデン介護の話をしていました。

その時に感じた、日本とスウェーデン介護の違いを書いていきたいと思います。

 

 

彼女が介護現場に従事していたのは随分前だったようですが、

介護の経験があるということで、お互いに介護の話で盛り上がっていました。

その時に、私も彼女も2人で「へぇ~」と言い合った会話をご紹介します。

 

彼女 「今、ミナちゃんの施設に何人くらい寝たきりの人がいるの?」

私「ん?全介助の人ってこと?」

彼女「ベッドで寝たきりの人。」

私「ベッドで寝たきりの人は今はいないよ。全介助の人はいるけど。」

彼女「えっ?寝たきりの人いないの?」

私「寝たきりっていうか、全介助で日中は車椅子に座っている人はいるけど、1日中ベッドで寝ている状態の寝たきりの人は終末期介護状態にある人のことだから、今は寝たきりの人はいないかなぁ。」

彼女「えっ!?(驚)そうなの?!日本では寝たきりの人が常にいたから、スウェーデンもいるものだと思ってた。」

私「寝たきりになるには、座ってられる体力がなくなるくらいの終末期状態にならないとないねぇ。」

彼女「そうなんだぁ。すごい違うんだね。びっくりした~!」

 

という会話でした。

今、私の頭中では、

「ベッドで寝たきり=終末期状態、または高熱などの体調不良」

という構図が当たり前のように出来上がっているので、

病気や終末期でなく、状態が安定している場合、

ベッドで1日中寝たきりになっているということはありません。

全介助の人はリフトを使って、リクライニング車椅子に日中は座っているので、

寝たきりになっているとなると、かなり体調が悪いんだなぁと思ってしまいます。

 

彼女は介護度が上がり、全介助になると寝たきりになることが多いと思ったようで、

寝たきりになるのは、病気と終末期介護の時だけだよと話したら驚いていました。

そして、その反応を見て、私も驚きました^^

 

スウェーデンの介護現場では「全介助=寝たきり」にはなりません。

全介助であっても健康な人と同じで、

病気や体調がすぐれない時にベッドで休む(寝たきり)になる以外は、

車椅子に座って、友達や家族と一緒に食事をしたり、外出して外の空気を吸ったり、イベントに参加します。

 

 

 

私も彼女も日本の介護現場を離れてかなり経つので、

現在の日本介護現場では寝たきりが少なくなっているかもしれませんが、彼女との会話で、

日本介護とスウェーデン介護での「寝たきり」という言葉の意味が違うんだなぁと感じた瞬間でした。

今の日本の介護現場はどうでしょうか?時間がある方はコメントお願いします^^